
昔勤めていた出版社で、会食の席に同席した上司から、思いがけない言葉をかけられたことがあります。周囲からは「温和で部下思い」と見られていた人でしたが、その場で向けられたひと言は、私の心に深く残るものでした。
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温和だと思っていた上司との会食
ある日、職場の上司と会食をする機会がありました。その上司は普段、周囲から「温和で部下思いな人」と見られていました。私自身も、少なくとも表向きは穏やかな人だという印象を持っていました。
ところがその席で、上司は突然、私に向かって思いがけないことを言い始めました。
突然向けられた「完全に孤独だ」という言葉
何が気に入らなかったのか、今でもはっきりとはわかりません。上司は急に、「世の中では、人は誰もが孤独だと言われるけれど、あなたの場合は親が亡くなったら本当に孤独だよね」と言いました。
さらに、「きょうだいもいないし、夫もいない。たった一人。僕たちは家族がいるから全然違う。あなたは完全に孤独だ」と続けたのです。楽しいはずの会食の席で、なぜわざわざそんなことを言うのだろう。私は驚きながらも、すぐには言葉を返せませんでした。
その言葉は、単なる失言というより、相手が一番言われたくないであろう部分をわかっていて、あえて突いてきたように感じられました。
忘れられない言葉から学んだこと
その上司が本当はどんなつもりで言ったのかはわかりません。ただ、その「あなたは完全に孤独になる」という言葉は、私にとって非常に衝撃的で、今でも忘れられないものになりました。
同時に、私は強く思いました。相手が言われたら一番つらいことを、わざわざ口にするような人間にはなりたくない、と。
どれほど疲れていても、相手に気に入らないことがあったとしても、たとえそれが事実に近いことだったとしても、それを言葉にして相手にぶつけることはしたくないと思ったのです。
まとめ
この出来事を通して、私は人との距離感や言葉の重みについて、深く考えるようになりました。誰かの弱い部分を突くのではなく、相手を傷つけない言葉を選べる人でありたい。そう思うきっかけになった出来事です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:安藤樹里/60代女性・アルバイト
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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