
20代のころに仕立てたものの、一度も袖を通さないまま、たんすにしまい込んでいた着物。長い間「たんすの肥やし」になっていましたが、着付けを習い始めたことで、ようやく日の目を見る機会が訪れました。実際に学んでみると、着付けの大変さだけでなく、日本の伝統や色彩の奥深さにも気付かされたのです。
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友人に誘われ、着付け教室を見学
着付けを習い始めたきっかけは、地域の友人からの勧めでした。特に強い興味があったわけではありませんが、何げなく誘われ、公民館で活動している着付けサークルを見学することにしました。
教室では、70代の気さくな先輩方が迎えてくれました。アットホームな雰囲気で話しやすく、「ここなら楽しく続けられそう」と感じ、通うことを決めました。
私は20代のころ、一度着物を仕立てたことがあります。しかし、その後に家族が病気になり、結局、着る機会を持てないままでした。今回の習い事は、長い間しまい込んでいた着物を活用する良い機会になると思ったのです。
想像以上に体力が必要だった着付け
実際に習い始めてみると、着付けには意外と体力が必要だとわかりました。着物や帯を身に着ける順番を覚えるだけでもひと苦労です。
若いころとは体型も変わり、体のラインを整えながら着付ける難しさも感じました。昔と今とでは、着付けの方法にも違いがあるようです。
「もっと体力のある若いころに習っておけばよかった」と思うこともあります。それでも、年齢を重ねてからでも着物を楽しめることは、うれしい発見でした。
着物を通して知った日本の美しさ
着付けは大変ですが、着物の文様や絹の滑らかさ、さらしの手触り、ひもを結んで形を整えていく感覚には新鮮さがあります。美しい着物に触れていると、「自分も日本人なのだな」と改めて実感しました。
着物には、季節ごとにふさわしい装いがあります。春には春らしい柄、夏には夏に合った生地や色があり、季節に応じた花や鳥などのモチーフも楽しめます。衣紋抜きと呼ばれる首の後ろの部分をどのように抜くかによっても、着姿の印象が変わります。
そこには、日本人ならではの細やかな配慮や風流さ、ちょっとした遊び心が込められているように感じました。また、洋服とは違い、鮮やかな柄や色にも挑戦しやすいことが着物の魅力です。帯締めや帯揚げに複数の色を取り入れ、自分なりの組み合わせを楽しめます。洋服では難しい色合わせができることも、着物ならではの醍醐味だと思います。
まとめ
日本の伝統や美しさに触れていると、心が満たされ、幸福感を覚えます。もっと早く知りたかったという思いはありますが、あまり興味がなかったことでも、実際に始めてみると自分が好きかどうかがわかるものだと感じました。色彩や所作を含めて着物の世界を楽しむ時間は、日本人でよかったと心から思える、またとない体験でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:田中さやか/50代女性・主婦
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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