介護をしていると、「どうしてこんなことが起こるの?」と戸惑う場面に出合うことも。昨日まで普通にできていたことが急にできなくなったり、思いも寄らない行動に驚かされたり――。そんな日常の中で、介護者が悩んだり、思わず苦笑いしてしまったりする瞬間は少なくありません。そんな介護の現場で実際に多く聞かれる「あるある」なお悩みを、4コママンガ形式で紹介します。
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少しでも体を動かしてほしいのに…




義母を少しでも外に連れ出そうと、「少し散歩しよう」と声をかけました。すると義母は、「足が痛いし…」「今日は風が強いし…」「この靴も合わないのよ」と、次々に行きたくない理由を口にします。
そこで「じゃあ、玄関まででいいから」とハードルを下げると、しぶしぶ立ち上がった義母。ところが玄関まで来た途端、「もう十分歩いたわ」と満足そうに室内へ。思わず私は、「もう終わり!?」と心の中で驚いてしまいました。
高齢者が散歩を嫌がる背景には、単に「面倒だから」という気持ちだけでなく、足腰の痛みや筋力・バランス能力の低下、転倒への不安などが隠れていることがあります。特に「足が痛い」という訴えは軽く考えず、どこが、いつ、どのように痛むのかを確認することが大切です。高齢者に多い変形性膝関節症などでは、立ち上がりや歩き始めに痛みが出ることもあります。 無理に「散歩に行こう」と促すより、「玄関まで行ってみよう」「家の中を少し歩いてみよう」など、本人が取り組めそうな範囲までハードルを下げるのも一つの方法です。体力や体調には個人差があるため、その日の様子を見ながら無理のない範囲で体を動かすことが大切です。高齢者が適度な身体活動を続けることは、筋力や日常生活動作を保つ上でも重要とされています。 一方で、歩くたびに痛がる、以前より歩ける距離が短くなった、足や膝の腫れがある、日常生活にも支障が出ているといった変化が続く場合は、本人の「行きたくない」という言葉だけで済ませず、かかりつけ医や整形外科に相談しましょう。痛みの原因を確認した上で、その人に合った運動量や歩き方を考えることが大切です。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしている。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※一部、AI生成画像を使用しています。
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