今では、迎えに来てくれた職員さんも驚くほどのフル装備になりました。
「義母ほどの人はいない」です。いろんな意味で……。
デイケアに行く日の朝。義母は出発の時間よりも前に玄関でスタンバイしながら「私ほど時間前にキチッと支度して待っている人はいませんよ」とボヤいています。デイケアの迎えが遅れるのは、他の人の支度が遅いからだと文句を言っていますが、義母は時間に合わせてただ座って待っているだけ。どこの家にも私のように支度を整えてくれる人がいるわけではないのに、そこまで考えはおよばないようです。
ちなみに、義母は最初からこんなにフル装備だったわけではありません。それこそ最初は、デイケア用の歩行器と杖と靴、それに手提げ袋があるだけでした。それから、義母の体温上昇に備える保冷グッズが加わり、喉を潤す水筒、好きなときに鼻をかむためのティッシュ+ゴミ箱、暑さ対策の扇風機……と、徐々にバージョンアップ。今となっては、迎えに来たデイケア職員が驚くほどの装備になっています。
義母の言う『私みたいな人はいない』の意味は、「こんなに時間通り支度を済まている人はいない」だと思いますが、私からすると「これだけの装備をしている人はいない」という意味に思えてしまうのです。
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デイケアの職員も、大物女優並みの装備で待っている姿を見ると、反応に困ってしまいそうです。ここまで準備をするのはラクではないと思いますが、機嫌を損ねることなく確実にデイケアに行ってほしいという、まる子さんの強い決意が感じられますね。
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