
施設のスタッフは、改めて義母の意向を確認して……。

準備をし直してくれました。その様子を見て、私は「はよ、言え!」と心の中でつぶやいていたのでした。
義母は週3日デイケアに通う予定になっていますが、今は週1回行ければいいほうです。この日はその週1回、デイケアに行けた貴重な日。デイケアの迎えが到着して、バスに乗り込むときに施設の人から座席の希望を聞かれた義母。優柔不断で決められないタイプの義母がどう答えるのか、私は気になって耳を澄ませていました。
義母は意外にも「後ろ」と即答。珍しいなと思いつつ、施設の人がシートを倒して準備をしている様子を見ていると「……が、イヤです」と、まさかのあと出し。うぉーい! と、さすがの私も突っ込んでしまいました。もちろん、施設のスタッフも「え?」と困惑しています。想像を超える義母の回答は、自分のときはイライラの原因ですが、他人とのやりとりだと不思議と笑えてきます。
「後ろの席はね、背骨が当たってイヤなのよ」と義母が言うと、施設の人は用意をし直してくれました。きっと、私と同じように「はよ、言え!」と心の中で思っていたに違いありません。それでも、やさしく対応してくださり、感謝です。私の愚痴を聞いている夫も、こんなふうに義母のぶっ飛んだ言動に笑っているのかもしれませんね。
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希望を聞かれて、まさか望まないほうを回答するとは思わないので、しばらく間があってから「……が、イヤ」というのは、まさに想像の斜め上をいく回答です。まる子さんの言うように、第三者としてやりとりを見ている分にはおもしろいものですから、日々のイライラも、そんなふうに第三者の目線で見られたら、笑ってやり過ごせるかもしれません。と、言葉で言うのは簡単ですが、当事者となると難しいですよね……。
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