
息子さんの反応からして、急を要する話ではなさそう。そんなことを考えながら、私は義母の話を適当に受け流していました。……悪い嫁(笑)。
病院で長い待ち時間を過ごしていると、いろいろな患者さんを目にします。とあるおじいちゃんは、看護師さんの事前の聞き取りに対して、ひたすら「頭バーンてなった」と繰り返していて、一生会話を続けていてもかみ合わない感じでした。看護師さんは、脳梗塞や脳出血との関連を探るために質問しているのでしょうが、とにかく返答は「頭バーン」……。横で聞いていて、おじいちゃんのあらゆる「頭バーン」を想像してしまい、私のほうが笑いをこらえるのに必死になってしまいました。
そうかと思えば、反対側にいたおばあちゃんは、夫と同年代であろう息子さんに、立ったままずっと小声で何かをささやいていました。小声なので何を言っているのかは聞き取れないのですが、息子さんが「そんなの今じゃなくていいでしょ?」と言っていたので、急を要する内容ではなさそうです。しかし、ひたすら小声でささやいては息子さんに怒られる……というのを繰り返していました。
その様子を見て、夫と義母もしょっちゅう同じようなやりとりをしているなあと思いながら、私も、まだしゃべり続けている義母の話を右から左へと受け流していました。受け流すだけでも疲れるのに、医療従事者の皆さんは、受け流すことなく、ちゃんと話を聞いていて、本当に頭が下がります。いつもありがとうございます。
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自分の体に起きていることを言語化するのは、意外と難しいのかもしれませんね。それでも、自分が話を聞く立場なら「ちゃんと説明して!」と言ってしまいそうです……。忙しくても、患者さんの目線に立って一生懸命に話を聞いてくれる医療従事者の皆さんは、本当にすごいですよね。
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