特養は倍率が高いからとあきらめず、まずは相談してみよう。【介護施設探しの体験談】

特養は倍率が高いからとあきらめず、まずは相談してみよう。【介護施設探しの体験談】
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千葉老人ホーム・介護施設紹介所リーブス所長、老人ホームアドバイザーである石田治男さんが「老人ホーム」を探す際の考え方や欠かせない知識、実践的なテクニックを教えてくれました。また、家族や親戚などを老人介護施設へ入居させた経験がある方の体験談も紹介します。

今回は、お母さまが特別養護老人ホームに入居したケースです。

特養は倍率が高いからとあきらめず、まずは相談してみよう

【体験者プロフィール】
<入居者>母
<施設種類>介護老人福祉施設→特別養護老人ホーム
<入居年齢>91歳
<介護度>要介護4
<入居期間>6カ月
<現在>逝去に伴う退去

入居者との関係

母です。同じ建物ですが、基本的に生活は別です。

入居を決めた時期と理由

介護度が進んでからは、昼間私が仕事に出かけるときはヘルパーさんに、夜は私と主人とで診るようにしていました。怪我をして入院したのですが、退院のタイミングで介護老人福祉施設に、その後、同じ敷地内の特別養護老人ホームに入居しました。その時点では、介護度は4、歩くことはほぼできませんでしたが、手伝えば立つことはできました。

施設の探し方

退院するとき、家に戻ることが前提で、リハビリも兼ねて、住んでいる港区の介護老人福祉施設(老健)に入居しました。有料老人ホームも見学しましたが、たまたま区の老健が空いていて、面接も通って、老健へ入居、6カ月を過ごしましたが、思ったより回復せず、そのまま同じ敷地内の特養へ移動できました。老健と特養が同じ会社が運営していたので、介護の質や介護ヘルパーさんのレベルもある程度わかっていたことは、大きな決め手になりました。

入居の手続き

区の施設を利用できたので、思っていたほどお金がかからず助かりました。いきなり特養というと入居の倍率は高いようですが、一旦、老健に入れたことでスムーズに入居できたようです。

入居して良かったこと

住まいと同じ区だったので、毎週、母の顔を見に行けたのは安心材料でした。また老健にいた6カ月で、介護サービスの質が確認できていたこともよかったです。もしこのサービスが悪かったら、運営会社が同じの特養に入居するという選択肢はなかったと思います。

入居して大変だったこと

おかげさまで特にありません。恵まれていたのでしょうね。

入居を検討しているかたへのアドバイス

将来的に家に帰ることを目標にするのであれば、老健という選択肢は有効だと思います。倍率が高いからと最初からあきらめず、まずは自治体に相談して見ることをお勧めします。我が家は個室でしたが、施設によっては何人かで部屋を使う多床室もあると聞きましたので、入居するかたの性格やお身体の状況も考慮する必要はあると思いました。

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