「私も行くわよ!自分のことだもの!」⇒なのに、母はその足で帰宅…!? #母の認知症介護日記 71

「私も行くわよ!自分のことだもの!」⇒なのに、母はその足で帰宅…!? #母の認知症介護日記 71
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介護施設や自宅での介護、介護について調べたり、介護を考えるきっかけになったことなどの体験談、マンガ記事をお届けします。

#母の認知症介護日記 71

たった1度行けなかっただけなのに、よりによってそれが頭に残っているなんて、むなしすぎます……。

インスリン注射の付き添いを終え、先日駆け込んだ皮膚科に血液検査の結果を聞きにいこうとしていたのですが、あーちゃんは「もう治ったから行かなくていい」と言います。たしかにアレルギーの症状は治まっていますが、血液検査の結果は聞きにくるように言われていました。仕方がないので私ひとりで行こうとすると「自分のことだから、私も行く」と言いだしたあーちゃん。しかし、お手洗いに立ち寄って自分の言葉を忘れたのか、そのまま帰宅してしまったのです……。

早いもので、あーちゃんが認知症と診断されてから、1年4カ月。この間、1度だけどうしても2人の都合がつかず、あーちゃんひとりで通院してもらったことがありましたが、それ以外は必ずどちらかが付き添っていました。

しかし、そのたった1度のことが強く印象に残っているようで、ここ最近は「今日は2人とも来られないんじゃなかったの?」と繰り返して言うようになりました。今までやってきたことより、1度だけやってあげられなかったことのほうが覚えられているのは、むなしくなります……。

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お互い家庭を持ち、仕事を持ちながらも、なんとか助け合って病院や用事の付き添いを続けてきたワフウフさん姉妹。たった1度だけの「やってあげられなかったこと」だけ、いつまでも覚えられているのは、つらいですね。症状が進むにつれて、こういうつらい思いを何度もすると思うと、介護は身体的な負担だけではないと痛感します。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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