「年を取って迷惑をかけたくない!」母はいつもそう言っていたけれど… #母の認知症介護日記 74

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介護施設や自宅での介護、介護について調べたり、介護を考えるきっかけになったことなどの体験談、マンガ記事をお届けします。

#母の認知症介護日記 74

自分はしっかりしていると思っている人は、自ら施設に入るわけでもなく……。

#母の認知症介護日記 74

そんなときは、仕方なく作り笑顔で対応するしかないのです……。

あーちゃんは、何でもこまめにメモを取るのですが、そのメモの存在を忘れてしまい、別のタイミングでメモを発見して大混乱を起こすというパターンが多くあります。そのため、通院に付き添ったときにはバッグの中身をチェックして、混乱の原因になりそうなメモがあれば回収するようにしています。

バッグの中に入っているのも、薬の処方明細やチラシ、手紙などバラバラで、見ているだけであーちゃんの頭の中の混乱ぶりがよくわかります。

あーちゃんが認知症だと周囲に打ち明けると、「うちの親は私に迷惑をかけたくないから、さっさと施設に入れてくれって言ってる」と言われることがありますが、実はあーちゃんも常々同じ発言をしていました。でも、自分が認知症だと思っていないため、これだけ周囲を振り回していても、自分が施設に入るなんて考えるわけもありません。それが認知症なんですよね……。

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忘れないうちにメモを取っているのに、それが大混乱の原因になってしまうというのも、皮肉なものですね……。そして、自分は子どもに迷惑をかけないと決めていても、自分の意思だけではどうにもならないこともあるというのも、悲しい現実です。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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