「あのね…実はね…」早朝に弱々しく暗い声で電話をかけてきた母の用件とは #母の認知症介護日記 84

「あのね…実はね…」早朝に弱々しく暗い声で電話をかけてきた母の用件とは #母の認知症介護日記 84
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#母の認知症介護日記 84

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昔から勝手に行動して、問題が起こると「どうしたらいい?」と聞いてくるところがあったあーちゃん。認知症になっても、これは変わっていません。

#母の認知症介護日記 84

夫婦の問題に子どもを巻き込まないでほしいです……。

あーちゃんは普段、特に妄想や幻覚に惑わされるようなことはありません。しかし、先日病院に付き添ったときに聞いた、近所に住むKBさんという人から無視されたという話は、どうも被害妄想のような気がしてなりません……。過去にちょっとだけトラブルがあった相手ではあるものの、基本的にはいい人で、今でも体の状態を心配してくれるようなメールを送ってくれます。そんな人が無視なんてするのか……? と思ってしまうのです。

そんなことがあってから数日がたち……。早朝に電話が鳴りました。こんなに朝早くからかけてくるのはあーちゃんしかいないと思って出てみると、予感は的中。第一声から弱々しく暗い声で、なんだか嫌な予感がしてきました。用件としては、今度下りる年金保険のことを父がなぜか知っていて、半分よこせと言われるかも……というもの。

父が年金保険の存在をどうして知っているのか……それは簡単。保険会社の人からの説明を、一緒に聞いていたから。数日にわたり、私たち姉妹を振り回した年金保険の契約のことを、すっかり忘れてしまったようです。父に一緒に聞いてもらったのはあーちゃんの判断なので、私たちを巻き込まないでほしいというのが正直なところです。

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今でも体調を心配してくれるメールを送ってくれる人が、突然無視をするというのは考えづらいので、ご近所さんの件は何かの誤解だと思いたいですね。被害妄想は本人も周りの人も苦しい思いをするので、何度も続くようなら注意が必要かもしれません。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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