「余命1カ月の宣告」最期は家で…私たち家族が自宅でのみとりを決意した日【体験談】 

「余命1カ月の宣告」最期は家で…私たち家族が自宅でのみとりを決意した日【体験談】 
余命宣告のイメージ

私は、認知症の祖母を介護するため、私の夫と子ども2人で一緒に暮らしながら介護にあたっていました。そんな祖母をみとるまでのお話です。

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祖母の入院  

祖母は認知症がありながらも性格は明るく、子どもが好きということもあり、ひ孫もかわいがってくれました。ある日、祖母はデイサービスで膝を痛めたことをきっかけに、トイレを我慢するようになり、尿路感染がきっかけで敗血症(細菌やウイルスに感染することで全身に感染が広がり、さまざまな症状が出る病気)となり、入院することになりました。

尿路に毎日針を刺され、尿を採取している影響からか、うつ症状もひどくなりました。また、ごはんも食べなくなったのです。

余命1カ月の宣告     

当時はコロナ禍もあり、なかなかお見舞いに行けませんでした。体調も整わないまま、入院生活をしていく中で、祖母は「余命1カ月」と宣告されました。コロナ禍で病院に行けない背景もあり、私たちは自宅でのみとりを決意しました。

自宅でのみとり

母が仕事を休業し、しばらく自宅で祖母の介護をすることにしました。近所の方、親戚、ケアマネジャー、訪問看護師など毎日のように誰かしら家に来てくれました。

余命1カ月と言われていた祖母でしたが、その後3カ月ほど家で過ごすことができました。

まとめ

自宅に帰って来たときの祖母は、ガリガリに痩せていて話すこともできませんでしたが、表情を読み取ることができました。病院のお見舞いには行けませんでしたが、自宅では毎日顔を見ることができ、家族皆でみとることができて本当によかったです。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。

著者:松井こはる/40代女性・主婦

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)

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