「介護保険、使ってます? 申請は?」いろいろと考えさせられた看護師の言葉 #母の認知症介護日記 102

「介護保険、使ってます? 申請は?」いろいろと考えさせられた看護師の言葉 #母の認知症介護日記 102
連載タイトルPIC

アルツハイマー型認知症になった実母のことやアラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるマンガ連載。

著者PIC
ワフウフ
#母の認知症介護日記 102

姉のことを拒絶し、その後1年ほど、姉はあーちゃんに会えずにいた過去がありました。

#母の認知症介護日記 102

今、私たち姉妹と疎遠になるようなことがあれば、通院や薬の管理などにも支障が出るので、さすがにそれは避けたいのです……。

姉があーちゃんのインスリン注射の付き添いで病院へ行ったとき、看護師さんから「介護保険、使ってます? 申請はしました?」と聞かれたそう。1年前はまだ、他人がちょっと接したくらいでは認知症とはわからないくらいだったあーちゃんですが、今は病院の待合室で少し話をしただけで「あ、この人もしかして……」という顔をして距離を置く人もいます。認知症に気付いてから1年半しかたっていないのに、周りが気付くくらいの状態になったのかと思うと、落ち込んでしまいます……。

介護認定を今まで受けずにいる理由の1つは、父の存在があります。お金に汚い父は、常にあーちゃんの財産を狙っていて、きっとあーちゃんが認知症と診断されたとわかれば、自分が管理するからと通帳を全部取り上げてしまうことだって考えられるので、なんとか姉妹で管理をしておきたいのです。

そして、あーちゃん自身が認知症を認めていないので、プライドを傷つけたくないという理由もあります。もともと、我が強くて自分の意見を決して曲げないあーちゃんは、自分の意に沿わないことをする相手と関係を切ろうとするため、無理に介護認定を進めると私たち娘を遠ざけてしまうかもしれません。もしそうなると、薬も通院も食事も管理ができなくなってしまいます。考えただけで恐ろしいですが、残念ながら最近のあーちゃんの様子を見ていると、そろそろ介護認定を受けなくてはいけない時期にきているようです……。

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あーちゃんのプライドを傷つけたくないという気持ちはよくわかりますが、毎日たくさんの患者さんと接する看護師さんから言われたのであれば、そう遠くない未来に決断を迫られるかもしれませんね。実際に動き出すのは今すぐではないとしても、先に姉妹で方向性については話し合っておくと安心でしょう。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

母の認知症介護日記

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