これは、もうほうれん草は食べていないということだろうな……と察しました。
あーちゃんが「違っていたかしら?」と言うたび、やさしくフォローしてくれた先生のおかげで、無事にテストは終了。
1年半前にテストを受けたときは「どこかおかしいの?」を連発していたあーちゃんでしたが、今回は何も言わず。それはそれで、なんだか複雑な気持ちです。
看護師さんが話しに来てくれてからしばらくして、診察室に案内されました。担当してくれた先生は、見た感じ50代半ばくらい。受付でお願いしたことがちゃんと伝わっているようで、先生も認知症の「に」の字も出さず、丁寧に診察をしてくれました。
あーちゃんは、先生に指示された通り手を動かしていたのですが、そこでHPに載っていた「鏡像運動」という反応が出ているのを確認。さらに歩行のテストでは、普通は自然とできているはずの手振りがないことにも気付かされました。1年半前にあーちゃんがテストを受けたときは、その様子を見られなかったので、私たち姉妹は興味津々で見守っていました。
そのまま「長谷川式認知症スケール」の検査も受けたあーちゃん。思ったよりもできないことが多くなっているのを目の当たりにする中、「姫路城」を「しめじ城」と言い間違え、不謹慎かもしれませんがツボに入ってしまいました。今回は、1年半前と違ってテストを終えた後に「どこかおかしいの?」と質問攻めにされることはありませんでした。それはそれでよかったような、そこもわからなくなってしまったのかと悲しいような……複雑な気持ちです。
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受付でお願いしたことが、看護師だけではなく先生にもしっかりと伝わっていたのは、とても安心できますね。無事にテストも受けられたようですが、改めて認知症特有の反応が出ているのを目の当たりにして、ショックだったと思います。でも、しっかり治療方針を決められる道筋ができたと思えば、とても良い機会だったのではないでしょうか。
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