あーちゃんは、レモンサワーとビールをすっかり間違えていました……。味も色も違うのに……!? 思っている以上に、あーちゃんは味がわからなくなっているのかもしれません。
飴が欲しいと言うあーちゃんに、姉がキャラメルを渡すと「あんまり甘くない」と言います。……十分甘いはずなのに。
喫茶店で薬の仕分けをしていたとき、あーちゃんが「お手洗いに行ってくるわ」と言ったので、私たちはあまり気に留めず、そのまま薬の仕分けを続けていました。しかし、しばらくすると音楽が流れる静かな店内に、ガタガタという音が響き渡り……。その音の先には「ドアが開かないのよ!」というあーちゃんの叫び声。ビックリしてドアに手をかけると、あっさりオープン……。しかも、お手洗いだというのに鍵もかかっていませんでした。ドアの開け方を忘れたのかと思ったものの、その後もまたトイレに行っていたから大丈夫……はなず!
あーちゃんは糖尿病の持病があるので、ずっと食事は手作りにこだわり、味付けも薄味にしていました。でも、最近はどんどん濃い味付けを好むようになってきているのです。思い返せば、沈丁花の強い香りがわからなくなっていたこともあって、嗅覚が衰えて濃い味じゃないとわからないのかと思っていたのですが……。
先日、あーちゃんの検査に姉と付き添ったあと、3人で食事に行って、皆でレモンサワーを飲みました。わりと酸っぱいレモンサワーでしたが、あーちゃんはひと口飲んでから「ビールを頼んだのね!」と、ひと言。色も味も、まったく違うのですが……。どうやら、レモンサワーの入ったグラスにビールの銘柄が書いてあったので、それを見てビールだと勘違いしたようです。もしかしたら、思っている以上に味がわからなくなっているのかもしれません……。
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突然ドアが開かないと叫ばれると、何事かと焦ってしまいますよね。今回はすぐにドアが開いたので何事もなかったものの、本当に開け方を忘れてしまう日が来るのかと不安になりますよね。負担は大きくなってしまいますが、お店にいるときはひとりで歩かせないように注意しておいたほうが安心かもしれません。
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