アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんは、これまで通っていた糖尿病のかかりつけに加えて、認知症の専門病院に通うことになりました。処方される薬の種類が増え、今まで朝晩と就寝前だった服薬の時間も、昼が追加されてより複雑に。そのまま薬を渡しても、今のあーちゃんの状態では自己管理が難しいと判断したワフウフさん姉妹は、薬の仕分けをしてジッパー付きの袋に入れていくことに。しかし、一生懸命仕分けている最中に「これが朝の分? え? 昼も飲むことになったの?」と質問しながら、仕分け済みの薬をぐちゃぐちゃにしてしまいます。触らないで待つように言っても、返事が立派なだけで、数秒後には同じことの繰り返し。仕分けが終わるころには、相当な時間がかかっていました。
認知症は、難しくてもどかしい
喫茶店で薬を仕分けている最中、あーちゃんが「お手洗いに行ってくるわ」と席を立ちました。ワフウフさん姉妹は、いつものことだとあまり気に留めていなかったのですが、しばらくして店内にガタガタという音が響き渡り、慌てて駆け付けると「ドアが開かないのよ!」というあーちゃんの叫び声が聞こえます。ビックリしてワフウフさんがドアに手をかけると……あっさりドアは開きました。もしかして、ドアの開け方を忘れてしまった……!?
甘いものを食べたり買ったりするのを私たちに注意されると、それは無意識だと主張するようになったあーちゃん。
「記憶がない=無意識」と、都合の良い解釈をして、自分なりに納得しているのでしょう。
でも、買う瞬間や食べる瞬間は、意識はあると思っています。認知症だから、それを忘れてしまうだけなのでは?