
翌日。前日のバトルで疲れ果てていた姉のもとに、あーちゃんから電話がかかってきました。

何十回も聞いた話を、また聞かされた姉……。

そのうち、泣き出したあーちゃん。気分が落ち込み過ぎたのか、うつのような状態に。まるでジェットコースターのように気分のアップダウンが激しく、付き合うほうも大変です。
攻撃的になっているあーちゃんの話を、姉は根気強く聞いてくれました。どうやら、あーちゃんは姉に預けた通帳の存在をすっかり忘れているようで、持っていない通帳を父から見せるように言われていると憤慨している様子。手元に通帳がないため、自分はお金を持っていないと不安になっているようです。しかし、姉がお金は心配しなくても娘たちが管理していると言っても、理解ができず話はエンドレスです……。
さらにこの日は、薬の数が合わないと大騒ぎ。父と折り合いが悪い私たちは、父がいる家には行きたくないので、自分で薬を管理できないようなら訪問薬剤師さんに管理をしてもらわないと無理だと姉が言いました。すると、あーちゃんは血相を変えて「そんなの必要ないっ!!」と怒ってしまい、何を言っても聞かない状態に。ほんの1週間前までは穏やかだったはずなのに、急な変化を目の当たりにして、私たちもつらいです。
しかし、そうかと思えば突然姉に電話をしてきて、泣きながら弱音を吐いてきたそうで、攻撃的なあーちゃんとは打って変わって、気分が落ち込み過ぎてうつっぽくなっていたそう。その様子を見て、姉はこのまま家に引きこもっていても良いことはないと思い、とにかく出掛けてもらえるように、ウィッグを作りに急きょあーちゃんを連れ出すことにしました。
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ただ口調が攻撃的になるだけなら、言葉選びに気を付けていれば状況は変わりそうですが、こちらの言うことに聞く耳をもたずに自分の感情を押しつけてくる状態だと、相手をするのも大変です。あーちゃんが自分の認知症を受けれ入れていないところに、難しさを感じますね。ウィッグを新調してお出掛けをすることで、良い変化が訪れることを期待したいです。
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