50代後半の私が40歳のとき、想像を絶する痛みと共に、尿路結石(腎臓から尿道までの尿路に結石が生じる病気)という人生初の試練に襲われました。
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濃い味付けと水分不足がたたり…
それまでの私は、濃い味付けの食事と、週末のビールのために休日の午後は水分を控えるという、今思えば危険な生活を送っていました。
ある夜中、左脇腹に感じた激痛で目が覚めました。それは、今まで経験したことのない、ヤットコ(針金や板金などをつかむための鉄製の工具)で脇腹をつかまれているような、途切れることのない強烈な痛みでした。
2時間ほど悶絶した後、ウソのように痛みは引きました。しかし安堵したのも束の間、朝の7時過ぎ、再び左脇腹に激痛が走り、トイレに駆け込むと、真っ赤な尿が出てきました。
痛みに悶絶!腹を抱えて病院へ
これはまずいと思い、左脇腹を押さえながら近所の病院へ行くことに。検査の結果、医師から告げられたのは「立派な結石が尿路にできています。水分をたくさん飲んで早く出しましょう」という診断でした。
そこから始まった3カ月間の闘病生活。2週間に一度のペースで襲ってくる左脇腹の激痛は、まさに拷問のようでした。水分を大量に摂取する日々が続きましたが、結石はなかなか出てくれません。
ついに結石が…!
そして3カ月後、ついにその時が来ました。尿と共に結石が排出された瞬間、言葉では言い表せないほどの喜びが全身を駆け巡りました。あのときの感動は、今でも鮮明に覚えています。
この経験を通して、それまでの人生で感じた痛みは、尿路結石の痛みに比べれば大したことではなかったと痛感しました。また、濃い味付けや水分不足といった生活習慣の危険性を身をもって学びました。
まとめ
それ以来、食生活の改善に取り組んでいます。薄味を心がけ、こまめな水分補給を欠かさないようにしています。おかげで、今のところ再発はありません。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
著者:島田午男/50代男性・会社員
イラスト/マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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