ちなみにこのとき、父も在宅中。しかし、耳が遠いからか、まったく気付いていませんでした。それが、のちほど父を怒らせることになってしまうのです……。
一応、先日父に会ったときに薬の確認はお願いしていたのですが、薬を入れている袋に「認知症」とメモ書きしてあっただけ。これで確認したことになっていると思っている……!?
これだけで、こんなふうに主張されるのは納得がいきません……。
あーちゃんの預金について弁護士さんと相談したあと、1日分ずつセットした薬を渡すため、私は姉と一緒にあーちゃんの家の最寄り駅へと向かいました。あーちゃんには事前に電話で連絡をしていたのですが、その電話をしたことを忘れていたらしく、待ち合わせがうまくいかず……。このごろ、毎回のように待ち合わせがうまくいかず、頭を悩ませています。そしてこの日、やっと会えたあーちゃんは、朝イチで私と一緒に病院に行ったことも忘れていて、その日初めて会ったような顔をしていました。認知症ってそういうものだと思ってはいますが、朝からあーちゃんのためにあちこち駆け回っているのに……と、ちょっと悲しくなります。
それから1週間後。糖尿病の病院に行ったあと、ランチをしてから介護認定を受けました。あーちゃんには事前に「お薬の管理をお願いするために、担当の人が来てくれる」と伝えておいたので、少し構えた様子を見せつつも、にこやかに質問に答えてくれていました。介護認定は、認定員さんからの質問にあーちゃんが答える形で進みます。自分が認知症だと思っていないあーちゃんは、なんでも「できています」と答えていましたが、今の季節を聞かれたときに、さっきまで一緒に分厚いコートにくるまりながら歩いていたのに「初夏」と回答してボロを出していました……。
ちなみに認定を受けている間、父は在宅していましたが、耳が遠いからから気付いていないようでした。認定員さんの前で、やさしい夫を演じられても腹立たしいので、それはそれでよかったです。
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認知症の症状が進行するにつれて、待ち合わせもうまくできないことが増えてきましたね。そろそろ、何か対策を考え始める時期なのかもしれません……。でも、介護認定を受けたことで薬の管理ができるようになるのは、大きな一歩です。ずっと悪化し続けている糖尿病の数値も、薬がちゃんと飲めて安定してくれればいいですね。
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