
私が仕事終わりにメールチェックをすると、翌日の付き添いを確認するメールが届いていました。どうやら、私がパニック状態から落ち着かせようと必死になだめたことも、姉が電話を入れてくれたことも忘れている様子。

認知症だから仕方がないというのは頭ではわかっていますが、私たちが必死で電話をして話を聞いた時間のことを考えると、ちょっと複雑です……。
お財布がなくなったことに気付いたあーちゃんは、パニック状態。電話口で「大丈夫だから、とにかく落ち着いて」と言い聞かせても「お財布も保険証もなくて、どうして大丈夫なの!?」と半泣きです……。もし父が持っていたとしても、聞いたところで素直に出すとは思えませんが、高齢者乗車券さえあれば無料でバスに乗れるので、あーちゃんにはとりあえずそれで病院まで来てくれれば、後はなんとかすると伝えました。
この話を早速姉にも共有すると、仕事で忙しい時期にもかかわらず、姉はあーちゃんに電話を入れてくれました。姉と話したとき、あーちゃんはもう落ち着いていて、翌日の病院の付き添いは仕事で行けないと姉が伝えても「ワフウフちゃんが来てくれるから大丈夫よ!」と力強く答えていたそう。
しかし、私が仕事終わりにメールチェックをしていたところ、あーちゃんから明日の病院の付き添いは誰が来てくれるのかと尋ねるメールが入っていました……。パニックになっているあーちゃんを一生懸命なだめ続けたことや、姉が忙しい合間に電話をしてくれたことを、全部忘れてしまったみたいです……。ちょっと複雑ですが、パニックが落ち着いて病院へ注射に来てくれさえすればいいと思うことにします。
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お財布といえば、お金以外にもいろいろと大事なものを入れている人も多いのではないでしょうか。それが急になくなったとなると、パニックになるのも無理はありませんよね。そして、認知症が進行していくとこういうことも増えてくると思うので、パニックをどうなだめるのかというのも早めに考えておく必要がありそうです。
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