
今振り返ると笑い話のように思えるかもしれませんが、当時は本当に命の危機を感じた出来事です。
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油断していた冬道での走行
ある冬の早朝、仕事の都合でどうしても目的地へ向かう必要があり、私はまだ薄暗い時間帯に車を走らせていました。雪は前日の降雪でうっすらと積もっていましたが、「スタッドレスタイヤを履いているから大丈夫だろう」と深く考えずに運転を続けていたのです。
やがて、ある地方の山道に入ってしばらくしたころ、予想もしなかった瞬間が訪れました。カーブを曲がろうとした途端、突然タイヤが滑り始めたのです。焦ってブレーキを踏みかけたものの、「雪道では逆効果になるかもしれない」という考えが頭をよぎり、どうにもならない不安が一気に押し寄せました。車は制御を失い、ガードレールへ向かって突っ込もうとしていました。
あわや大惨事に…
次の瞬間、私はほとんど反射的にハンドルを切り、進行方向を変えようとしました。ところが、その反動で車は逆方向にスピン! あっという間に道路を外れ、ガードレールの手前でどうにか止まりました。
ほんの数十cmでもずれていたら、崖下へ転落していたかもしれない……そう考えると、手の震えが止まりませんでした。
断崖絶壁を前に恐怖!
車外に出て確認すると、そこは断崖絶壁。雪で境界がわかりにくくなっており、もしガードレールがなかったらどうなっていたかと思うと、恐怖で胸がいっぱいになりました。しばらく落ち着けませんでしたが、なんとか気持ちを立て直し、慎重に運転を再開して目的地へ向かいました。
無事に着いたあとも、あの瞬間の恐怖は今でも鮮明に覚えています。自分の過信がどれほど危険だったのかを痛感し、それ以来、冬道ではチェーン装着も含めて安全対策に万全を期するようになりました。
まとめ
ほんのわずかな油断が、取り返しのつかない事態を招くかもしれない……。あのときの経験が、私の中で強く教訓として残っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:犬飼正人/50代男性・会社員
イラスト/sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
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