カタログやHPではわからない施設の雰囲気や匂いを理解するには、見学や体験入居がお勧め【介護施設探しの体験談】

カタログやHPではわからない施設の雰囲気や匂いを理解するには、見学や体験入居がお勧め【介護施設探しの体験談】

入院したことで認知症状が進んだお父様が介護付き有料老人ホームに入居されたという京都府のS.S.さん。入居を決めるには、見学や体験入居は欠かせないと話します。

カタログやHPではわからない施設の雰囲気や匂いを理解するには、見学や体験入居がお勧め

【プロフィール】
<入居者>父
<施設種類>介護付き有料老人ホーム
<入居年齢>70代
<介護度>要介護2
<入居期間>2019年4 月から現在
<居住地域>京都府
<話を聞いたかた>長男

入居者との関係

実の父です。

医療的ケア・疾患、症状など

認知症状があります。物忘れがひどく、今言ったことも数分後には忘れているような状態です。

入居を決めた時期と理由

家族会議で話し合い、最終的に本人が決めました。肺炎を患って数カ月ほど近くの病院に入院していたことがあります。肺炎は完治して退院しましたが、急激に体力が落ちたり記憶力が低下したりしてしまいました。体の衰弱は年齢と長期の入院が原因だったようですが、記憶力が低下したのは、入院中に話す相手が限定されてしまったことにあると思います。しかし日常生活に支障が出てきており、認知症が進み、歩いてすぐの場所から一人で帰れないなどの問題が発生したこともあって、父にとっても施設に入居した方が良いのではと考えました。

施設の探し方

インターネットの検索サイトで、自宅近辺の介護施設のホームページを閲覧し、気に入った施設のカタログを請求、空きがあれば見学するという流れを繰り返しました。肺炎で入院する前からお世話になっていたケアマネージャーさんとも相談のうえ、容易に父の様子を見に行くことができるという理由で自宅の近くの施設を選ぶことにしました。口コミなども探す際の参考にはしましたが、捏造されている可能性も否定できなかったので、参考に留めました。

入居の手続き、ステップ

場所や予算、空き状況などの条件面がある程度揃った段階で、候補の施設に父を連れて見学、体験入居をしてもらいました。父もその施設の雰囲気などを気に入ったようでしたから、早速正式に申込をしました。その後は施設側との面談などがあり、初期費用分のお金を振り込んだところで入居となりました。見学から最終的な入居までは概ね3週間程度かかりましたが、事務手続きなどを考慮すると妥当だと思います。内心、体験入居後に父が気に入らないと言い出したらどうしようと思っていましたので、気に入ってくれて本当に良かったと思います。

入居して良かったこと

施設で実施されるイベントを父親は十分に楽しんでいるようですし、同じような境遇の方も多く、親しくなりやすい環境です。人と会話をすることは父のストレス発散になるため、認知症の進行を遅くすることも期待できると思います。また、常に介護の専門家がいるので突然何かあったときでも素早く対応が可能なことは私たちの安心感にもつながっています。施設が自宅から近くいつでも父に会いに行けるので、離れて暮らしているという実感はあまり湧かないのも良かった点ですね。

入居して大変だったこと

施設で感染症が発生すると、父も周りから病気をもらってしまうリスクがあります。重大な感染症にかかった場合は、病院へ移るなど、父にとっても家族にとっても負荷が増えます。施設の1日はおおよそのスケジュールが決まっているので、父にとっては自分の行動が制限されることは本意ではないと思います。また、認知症の父がトンチンカンな発言を繰り返して周りに迷惑をかけないか気になっています。何より、これからどのくらいお金がかかるのかがとても心配です。

入居を検討しているかたへのアドバイス

カタログ等だけでは分からない部分を理解するために、施設の見学と体験入居はできる限り行った方が良いと思います。特に雰囲気や匂い、生活音などは実際に体験してみないとわかりませんから。他の入居者の話は、捏造された可能性のあるホームページでの体験談と違って真実味があります。その他、設備を実際に使ったり、食事をしたりなどもできますから、その他、設備を実際に使ったり、食事をしたりすることなどもできますから、たとえ体験入居費がかかったとしても、後悔しない介護施設選びのために必要なことだと思います。可能であれば、見学時までに疑問や質問をまとめておいて、直接施設の方に聞くと良いでしょう。

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