
私がまだ30代後半だったころ、結婚して数年がたっていましたが、子どもがいなかったため、夫婦で犬を飼っていました。もともと2人とも出かけるのが好きだったこともあり、休日にはよく犬を連れてあちこちドライブしていました。
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年配男性に車を当てられて
ある日、神奈川県内のとある公園に出かけたときのことです。その日は妻の体調があまり良くなかったため、駐車場に車を停めた後、妻はそのまま車内で休んでいました。私は犬を連れて園内を散歩していたのですが、携帯電話に連絡が入り、急いで車へ戻ると、見知らぬ年配の男性と妻が話しているところでした。
聞けば、私たちの車の後方スペースにバックで進入してきたその男性の車が、停まることなくうちの車に接触したというのです。私が「警察を呼びましょう」と言うと、その男性は「大した傷じゃないし、家族を待たせているからもう行きたい」と言いだしました。
悪びれる様子もない男性にイラッ
その場で謝罪もなく、こちらが若いからか軽く見られているような態度に、我慢していた怒りが込み上げてきました。ついに私は声を荒げて言いました。
「謝りもしないで、家族が待ってるからって行くのか? 行けばいいさ。でも、ここから1ミリでも動いたら、それは“当て逃げ”ってことになるんだぞ。覚悟はできてるのか?」
周囲には休日の公園に訪れていた人たちが大勢おり、その声は自然と広がっていきました。すると、それまで余裕の表情だった男性の顔がみるみる青ざめていったのです。
誠意ある対応を
そのうち警察も到着し、男性は何やら説明していましたが、むしろ厳しく叱られている様子でした。ちなみに、後日妻は首に痛みを訴え、診察の結果、人身事故として正式に扱われることになりました。しばらく治療にも通いました。
今回のことで思い知ったのは、たとえささいな接触でも、相手に損害を与えたのなら誠意ある対応をすることがどれほど大切かということです。そして、年齢や立場に関係なく、非があるときはきちんと認めることが信頼につながると実感しました。
まとめ
誠実な姿勢をもって向き合えば、相手もまた誠意をもって応じる——そんな当たり前のことを、改めて強く心に刻んだ出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:柴一太郎/50代男性・会社員
イラスト/マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
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