
見るからにできていないと感じていても、通いで介護をする私たちに確認する術はありません。

ホームでは入浴が週2回と決められていて、少ないような気もするのですが、以前のように体がにおうということは減りました。

きつい口臭もなくなったのですが、それはつまり、思っていた以上に身のまわりのことができなくなっていた証拠でもあります。やはり、認知症はだいぶ進行していたようです……。
認知症患者は、一般的に変化に弱いとされているので、認知症の病院の先生からあーちゃんを施設に入れたほうがいいと言われたとき、私は住み慣れた環境から離れることであーちゃんが混乱しないか心配でした。しかし、ホームに引っ越して4週間が過ぎ、父と一緒にいるときのようなこわばった顔を見せなくなり、とても表情が穏やかになっています。あーちゃんも今の暮らしが穏やかなのを実感しているのか「ここにいると、ボケちゃいそうね」と言うこともありますが、実際は認知症のためここにいるのです……。
もちろん、あーちゃんの変化は良いことばかりではありません。私たちは、通いであーちゃんの介護をしていたため、身のまわりのことは「ちゃんとできている」という、あーちゃんの言葉を信じるしかありませんでした。明らかにできていないように見えても、それを確認する方法がなかったのです。
ホームで暮らすようになった今、入浴は週2回になっていますが、以前のようにあーちゃんから嫌なにおいがすることはなくなりました。結構きつかった口臭も、ほとんど気になりません。歯磨きは声かけをしてもらえるようホームにお願いしたのですが、声かけをすればまだ自分でできるようです。ということは、体のにおいや口臭は、それだけ身のまわりのことができていなかったというわけで、やはり認知症はだいぶ進行しているということなのでしょう……。
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あーちゃんは、大きく混乱することもなく新しい生活になじめているようで、安心しました。特に、表情が穏やかになったあーちゃんを見るのは、施設への引っ越しという選択が間違っていなかったと感じられて、ワフウフさん姉妹もうれしいのではないでしょうか。
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