母「あら?ないわ…」誰も盗らないから、もう自分で隠すのはやめてほしい #母の認知症介護日記 221

母「あら?ないわ…」誰も盗らないから、もう自分で隠すのはやめてほしい #母の認知症介護日記 221
連載タイトルPIC

アルツハイマー型認知症になった実母のことやアラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるマンガ連載。

著者PIC
ワフウフ
母の認知症介護日記/ワフウフ

とにかく、今は誰かに盗られる心配はないことを根気強く伝えるしかありません。

※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫。

母の認知症介護日記/ワフウフ

ちなみに、なくさないようにと、鍵とお財布を固定してポシェットにしまってあげても、自ら解体して隠してしまうので……。

母の認知症介護日記/ワフウフ

外出のたびに、毎回大騒ぎになります。……頼むから、もう隠さないで!

実は、外出をしたがる以外にも困っているあーちゃんの行動があります。それは、いわゆる「物盗られ妄想」……。あーちゃんの場合、施設に入居する前は実際に父から財布のお金を抜き取られていたので、なんとか盗られまいと部屋のあちこちに財布や現金を隠してしまうようになっていました。その結果、隠したことも隠した場所もすっかり忘れてしまい「お金がなくなった!」と言いだすのがお決まりのパターン……。自分が隠したのに、「なくなった→盗られた」と思い込むという悪循環になっていました。

それが、施設に入居したらますます「盗られる」という思い込みが激しくなり、さらに物を隠すように……。6畳ワンルームの部屋で隠せる場所は限られているとはいえ、手を変え品を変え、隠しています。私たちが探し出すと「そんなところにあったの!?」と驚き、自分が隠したとは考えてもいないでしょう……。

仕方がないので、とにかく「もう何も盗られる心配はないから、隠す必要はない」と言い聞かせています。今は具体的に誰かを疑ったりしていませんが、今後、もしお世話になっているスタッフさんを疑うようになったら……と思うと、不安は募ります。なくさないようにと、貴重品をまとめているポシェットも、わざわざ自分で解体してしまうので、お散歩に行く前に大騒ぎして探さなければいけないのも、本当に勘弁してほしいです。

--------------

「盗られた」と思い込んでいる以上、何を言ってもすんなり納得してくれないかもしれませんが、とにかく根気強く今の環境は安全で心配することはないということを伝え続けるしかないですよね……。ワンルームで隠す場所がある程度想像できるのが、せめてもの救いです。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

★このマンガをまとめて読む

★関連記事:「…はい?」家と病院で訴えがコロコロ変わる義母。何しに病院に来たのか #頑張り過ぎない介護 230

★関連記事:「このままじゃ不安…」老後の備えに積立NISAを選んだ私が実感したメリットとは【体験談】

母の認知症介護日記

マンガ・体験談の最新記事