アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
何度か登場している、同じ施設の「意地悪なおばあちゃん」こと「アライちゃん」。あーちゃんのことが気に食わないのか、相変わらずの意地悪ぶりです。最近では施設で遭遇すると、姉妹間でそのときの様子を報告し合うようになりました。姉・なーにゃんは、あーちゃんのためにもうまく付き合うべきだと考えているようですが、ワフウフさんはそう思えず、満面の笑みを浮かべて話しかけないでオーラを放つように。その効果なのか、ワフウフさんがいるときはアライちゃんが話しかけてくることはなくなりました。気に食わないなら、いっそのこと避けてくれればラクなのに……と、ワフウフさんは思っていました。
青果店ゾーンが近づくと気が重い
糖尿病の持病があるあーちゃんは、甘いものを我慢していましたが、もともとは甘いものが大好きです。認知症の進行とともに我慢ができなくなり、甘いものをとても欲しがるようになりました。そんなあーちゃんは、甘いものの試食品を見つけるとなんとしても食べようとして、ワフウフさん姉妹を困らせます。あまりにもすごい執着を見せるので、食べ物がある場所は鬼門だ……と、ワフウフさんは思うようになりました。

甘いものと同じくらい、あーちゃんが執着するのが「りんご」と「バナナ」。施設の近くにある商店街でお散歩していると、青果店の前でいちいち立ち止まっては「おいしそう」と欲しがります。

あーちゃんが暮らす施設では、食べ物の持ち込みは申告制。部屋に冷蔵庫もなく、刃物も持ち込み禁止なので、気軽に買って帰れる状況ではないのです。

そう説得しても、あーちゃんは納得せず……。