「家が真っ暗…」祖父の長期入院で祖母が激変。孤独で沈む日々と私たちの決断【体験談】

「家が真っ暗…」祖父の長期入院で祖母が激変。孤独で沈む日々と私たちの決断【体験談】
「家が真っ暗…」祖父の長期入院で祖母が激変。孤独で沈む日々と私たちの決断【体験談】

90代の祖父と80代の祖母は、その年齢にしてはとても元気で若々しく、園芸や散歩を趣味に過ごしていました。ところが、祖父が入院したのを機に、祖母がみるみる元気を失って、認知症のような症状も出るようになったのです。

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転倒骨折後、祖父が長期入院へ

年末年始、私の母が祖父母の家で過ごしていたときのことです。祖父が転倒後、どうしても自力で起き上がれず、やむを得ず救急車を呼びました。診断の結果は、脊椎圧迫骨折(背骨の一部が骨折した状態)。

入院することになって、祖父自身も気持ちが落ち込んだのでしょう。元気がなく、病院での食事をあまり食べようとせず、風邪をひいて熱を出したり、はたから見てもみるみる弱っていきます。90代とはいえ、自分のことは自分でして、身の回りも自分で片付け、遠出をすることもあるぐらい元気だった祖父。こんなに短期間で弱っていくのは、私たち家族もショックでした。

それだけでなく、入院中も祖父の体調がなかなか戻らず、介助なしで歩くことが難しいぐらい体が弱ってしまいました。退院後も自宅には戻らず特別養護老人ホーム(要介護3以上が原則入所対象で、在宅生活が困難な高齢者に対して生活全般の介護を提供する施設)を探したほうがいいだろうという話になったのです。

家にひとりになった祖母がおかしい?

祖父だけではなく、祖母も同時に元気がなくなっていきました。母が祖母を気にかけて、祖父の入院以降、たびたび実家を訪ねて祖母の様子を見に行っていました。ですが、「おばあちゃんの様子がおかしい」と言うのです。

今までは、祖母はいつもニコニコと出迎えて、私たちをもてなしてくれていたのです。ところが、母が訪ねても、家の中がまるで誰もいないかのように暗く、朝から食事も取らずに祖母がぼうっと座って過ごしていた、というのです。話しかけても、やはりぼんやりとした返事しかせず、祖母が母のことを誰だかわからないような発言もしたそうです。

祖母との生活がスタート

祖父が自宅に帰ってくることも難しくなり、これ以上祖母ひとりで過ごさせるのは心配になりました。私と母とで相談し、祖母にはわが家で一緒に生活してもらうことに。祖母を迎えに行ったとき、家の中も庭も荒れ果てていて、その光景が忘れられません。趣味だった園芸も放置していたため、鉢植えの花もすっかり枯れていました。

最初は祖母は渋々で、早く家に帰りたいと涙目で言っていました。それでも、一緒に暮らしていると、元のように朗らかでニコニコと元気に暮らす祖母に戻り、ホッとしました。

まとめ

祖父が入院して、話しかける相手もごはんを一緒に食べる相手もなく、寂しくて気落ちしたのかもしれません。でもどんなに元気に見えても、高齢の祖母には、やはり1人暮らしは心配です。施設に入ることも視野に入れて、今後のサポートが必要だと感じています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者:雪田みゆ子/30代女性・主婦

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
※AI生成画像を使用しています。

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