
もう大丈夫! と笑顔になりますが……。

バスを降りてからどうするのか確認すると……。

やはり慌てています。そもそも、外出届を出して連れ出している状態なので、ひとりで帰るなんて無理な話。気づかいはありがたいのですが……現実的ではありません。
私たち姉妹は、あーちゃんのところへ行くたびに、いろいろなところへ出かけています。あーちゃんは外に出られて、たくさん歩けることをとても喜んでくれるのですが、私の子どもたちのことを気にして、なんとか早く帰そうと気づかってくれます。駅を見るたびに「ここから帰りなさい! 私はタクシーで帰るから」と言うのですが……。
そもそも、息子は部活に遊びにと忙しくてほとんど家におらず、娘も受験のため塾で毎日帰りが遅いので、私が早く帰ったところで家に子どもたちはいません。それでも、あーちゃんが孫を気づかう気持ちをまだ持ってくれているのは、素直にうれしいです。ただ、タクシーの運転手さんに何と言って帰るのかと聞くと「わからない……」とオロオロ……。バス停も、名前を教えたところでそこからどっちに向かって歩くのかがわからず、またオロオロ……。
もうひとりで帰るなんて、できるわけないのです。外出届を出して施設から連れ出しているのに、あーちゃんをひとりで帰すわけにはいきません。気づかいはありがたいですが、毎回のように非現実的なことを言うのはやめてほしいです……。
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これだけわからないことが増えているのに、孫のことはしっかり覚えていて、さらに気づかいまでできるのは、それだけあーちゃんが孫をかわいがっていた証拠なのでしょう。自分の思い通りに動けないというのは、どんな気持ちなのだろうと考えると、胸が痛くなりますね。
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