アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
施設で暮らすようになって、今のところ、母・あーちゃんの口からは「家に帰りたい」という言葉は出ていませんが、いつまでいるのかと口にするようになりました。そのたびに、ワフウフさんは父と離れて自立して生きていくことを説明し、あーちゃんも「そうね、そうね!」と納得するものの、おそらく理解はできていない様子。さらに、何度説明しても「入院している」と思い込んでいるようで、それも厄介です。それでも、あーちゃんは感謝の気持ちを毎回言葉にして伝えてくれるので、ワフウフさん姉妹はその言葉にとても救われています。
本当に覚えていないの?
あーちゃんのところへ行くたびに、ワフウフさんはあーちゃんをいろいろな場所へと連れ出しています。たくさん歩けることをとても喜んでくれますが、あーちゃんはワフウフさんの子どもたちのことを気にして、なんとか早く帰そうと気づかってくれます。駅を通るたびに「ここから帰りなさい! 私はタクシーで帰るから」と言ってくれますが、タクシーの運転手に伝えるべき施設の住所もわからず、バス停を教えても、降りた後の帰り道も理解できません。気づかいはうれしいけれど、非現実的な申し出を繰り返されて、ワフウフさんはちょっと嫌気が差しています。

自分が覚えていないことをごまかすために、よくこんなことを言うあーちゃん。

施設に来てから持病の糖尿病の数値が改善していたので、やっぱり家で甘いものを食べていたのでは? と、あーちゃんに言うと……。

また「無意識で食べていた」と主張するあーちゃん。