「どこに帰るつもり!?」脇目も振らずに実家に帰ろうとする母に冷や汗 #母の認知症介護日記 237

「どこに帰るつもり!?」脇目も振らずに実家に帰ろうとする母に冷や汗 #母の認知症介護日記 237
連載タイトルPIC

アルツハイマー型認知症になった実母のことやアラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるマンガ連載。

著者PIC
ワフウフ
母の認知症介護日記/ワフウフ

まさか自分のことを言われているなんて思わないあーちゃんは、あっさり納得。……助かるけど、なんかごめん!

父が相当欲しがっていると思われる、あーちゃんの年金保険。入金明細は郵送が私の家に転送されるため、父の目に触れることはありません。しかし、今後のことを考えて、保険会社に登録してある住所自体を姉の家に変更することにしました。手続きには住民票が必要だったので、あーちゃんを連れて実家の最寄りの区役所へ行ったのですが……。

高齢者パスを使って私たちより先に電車の改札を通り抜けたあーちゃんは、そのまま脇目も振らず実家がある駅へと向かうホームに進んで行くではありませんか……! 必死で呼び止めると、あーちゃんはぽかんとした顔で足を止めました。引っ越したことを伝えても、イマイチ理解できていない様子。無意識に帰ろうとしたのか、本当は帰りたいのか……あーちゃんの本心はわかりませんが、ひとりで外に出したら、絶対に家に帰ってしまうだろうな……。

あーちゃんは、施設で暮らす入居者さんは全員、ひとりでは外出できないと思っています。もちろんそんなことはなく、自立の入居者は、届けを出せば自由に外に出られるため、ひとりで外出した人に遭遇することも……。そんなときは「外でご家族と待ち合わせをしているんじゃない?」とか「すぐそこまでご家族が一緒だったんじゃない?」と言うと、案外あっさり納得してくれます。それは助かるけれど、なんだか申し訳ない気持ちになります。

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慣れた場所だと、いつもと同じ行動を無意識に取ってしまうことは珍しくありません。今回のように、あーちゃんがわかる場所に行くときは、注意が必要ですね。行動を制限するのは心が痛むかもしれませんが、ひとりで外出して迷子になったら、もっと不安な思いをさせることになると思うので、ある程度は仕方がないと割り切るしかなさそうです。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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