
言われたことの意味がわかっていないので、答えはいつもこんな感じ。自分で変なことを言っているという認識はなさそうです。
あーちゃんが暮らす施設では、洗濯もやってくれます。しかし、下着を洗ってもらうことには抵抗があるようで「パンティだけは自分で洗いたい」と言います。でも、そのわりにはあまり洗った下着が干されておらず、「ちゃんと替えているのかな?」と思っていました。そんなある日、あーちゃんの部屋に行くと、目に付くところに下着が6枚も干されていて、さながら万国旗のよう。
自分の下着を人に洗ってもらうことに抵抗があるのは理解できますが、スタッフさんも出入りするであろう部屋の中に堂々と干してあるほうが、かえって恥ずかしくない……? と思ってしまいます。あーちゃんの恥じらいの基準がよくわかりません……。
あーちゃんは、話の内容を十分に理解していなくても、相手に合わせて返事をするのが得意です。しかし「老人ホームへ引っ越した」という事実が頭の中でアップデートされていないため「いつもは皆で作った決まったものばかり食べている」とか「普段は買い物くらいしか外出しない」といったように、ちぐはぐな会話をすることも多くなりました。生活には慣れてきたように見えるのですが、引っ越したという事実は、いつになったらアップデートされるのか……。
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下着を他の人に洗ってもらうことに抵抗があるという感覚は、同じ女性としてよくわかります。ただ、下着をちゃんと取り替えているかどうかも確認する意味でも、中身が見えにくい洗濯ネットを使ったり、ほかの洗濯物にうまく混ぜたりしながら、毎回洗濯に出してくれるようになるといいですね。
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