
結局、あーちゃんは財布のお金がなくなったと言います。

最終的には「お金を盗られた」になるのです。

隠していても、ミルクコーヒーを買っていても、どっちにしろ、私たちにとっては喜べる話ではありません……。
あーちゃんになぜか意地悪ばかり言う、要注意人物の「アライちゃん」。あーちゃんが夕食に行くのを見届けて施設から帰ろうとしたとき、タイミング悪く顔を合わせてしまいました。仕方なくあいさつをすると、アライちゃんは「どちら様でしたっけ?」と一言。不思議に思いながらも、あーちゃんの下の娘だと言い、簡単な会話をしましたが、どうやらアライちゃんは本気で初対面だと思っているようです。
この発言で、アライちゃんも認知症だったのか……と、初めて気付きました。認知症も、人によってタイプや進行具合が異なることはわかっているつもりでしたが、数分話すくらいでは見抜けないことも多いのだと、改めて感じました。ちなみに、初対面バージョンのアライちゃんは、とっても感じがよかったです。
そんな中、施設ではあーちゃんがミルクコーヒーを隠れて買っていないかをチェックする日々が続いています。ゴミ箱、買ったときに置く定位置、お財布の中の小銭を中心にチェックしますが、あーちゃんは数百円の小銭を隠してしまうことがあるので、ミルクコーヒーを買って使ったのか、隠しているのかがわかりません……。小銭が減っていれば、隠したかミルクコーヒーを買ったかの二択です。どっちにしてもうれしくないので、小銭がなくなっているとがっかりです……。
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アライちゃんと何回か会話をしたことがあるワフウフさん姉妹が気付かなかったということは、あーちゃんと同じように相手の話に合わせるのがじょうずだったのかもしれません。認知症は見た目からでは判別できないので、アライちゃんが意地悪な要注意人物に見えていたように、あーちゃんも周りから誤解されないか、家族としては不安になってしまいますよね。
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