
今は亡き祖母の介護をしていたころのことです。当時、祖母は90歳を超えており、自宅での介護を続けていました。普段はベッドで過ごす時間が長く、身の回りの物は手の届く範囲に置いていました。そんな日常の中で、忘れられない“ヒヤリ”とした出来事がありました。
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立ち上がった祖母に驚いた出来事
ある日、部屋のほうからガタッという音が聞こえ、心配になって見に行きました。すると、いつもは寝ている祖母が立ち上がって歩いていたのです。
それだけでも驚いたのですが、さらに衝撃を受けたのはその手に消毒用のアルコールスプレーを持っていたことでした。
消毒用アルコールを「水」と勘違いして…
祖母はそのスプレーをペットボトルと勘違いし、中の液体を口に含んでしまっていました。
慌ててそのまま病院へ連れて行き、幸いにも大事には至りませんでしたが、家族全員が青ざめたのを覚えています。
痛感した「思い込み」の怖さ
普段は立たない祖母を「立てない」と思い込み、ベッドの周囲しか手が届かないと決めつけていた私たち。まさか自分で立ち上がり、スプレーのキャップを開けて中身を口にしようとするとは、想像もしていませんでした。
この出来事をきっかけに、私たちは祖母の部屋を大きく模様替えし、危険なものを一切置かないようにしました。
まとめ
今回は幸い命に別状はありませんでしたが、もしもっと危険な液体だったらと思うとゾッとします。自宅介護では「できないだろう」と思い込まず、常に安全を見直すことの大切さを痛感した出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:戸田翔太/30代男性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
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