
叔母には一度か二度しか会ったことがなく、危篤を心配するよりも、どうなっているか気になっていた実家へ、父の不在中に行けるチャンスと思ってしまったのでした……。
今日は、あーちゃんの古くからの友人・Kさん母娘と、あーちゃんと姉・なーにゃんの4人で食事へ。直前になってあーちゃんがウィッグを新しく作ることに意欲的になったので、前のものより自然な仕上がりのものを購入し、メイクもしてオシャレもして出かけました。あーちゃんはいつもよりシャキッとしているように見えて、Kさんと会っている間もいつもよりしっかりしようと頑張っているようでした。
なーにゃんがあーちゃんの様子をちょこちょこ知らせてくれていたので、私も普段とは違う緊張感も大事なのかもしれないと思っていたのですが……。夜になって、なーにゃんが送ってくれた写真をじっくり見ていたとき、あーちゃんの顔つきがどれもこれも認知症にしか見えず、衝撃……。ATMでお金を引き出せなくなった1年前ですら、もっとしっかりした顔つきに見えます。うまく説明できないけれど、目の焦点が合っていないというか、目が意思を表していないというか……。「目は心の窓」という言葉のとおり、あーちゃんの心が空っぽだというのが目を見ればわかってしまうのです。
こうして、あーちゃんの認知症が進行していく中、久しぶりに父・たんたんからメールが届きました。内容は「妹が危篤のため、弟と一緒に実家に帰る」というもの。私たち姉妹にとっては叔母にあたりますが、子どものころに一度か二度会ったことがあるくらいの記憶しかなく、危篤を心配するよりも先に「父がいないなら、実家の様子を見に行ける……!」と思ってしまった罰当たりな私たちを許してください……。実家が今どうなっているのか気になっていたので、この機会に実家を見に行くことにします!
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あーちゃんにとっていい刺激になると思っていたお友だち母娘との食事会が、あーちゃんの顔つきが変わってしまったことを目の当たりにするキッカケになってしまったのは複雑ですね……。それでも、ウィッグを作ることに前向きになったり、オシャレを楽しんだりして、あーちゃんにとっては楽しい時間になったはずです。Kさんのように認知症のことを理解してくれるお友だちがいるのは、本当に心強いですね。
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