「ステキね!」さっき手に取ったものと同じ服を褒めまくる認知症の母 #母の認知症介護日記 256

「ステキね!」さっき手に取ったものと同じ服を褒めまくる認知症の母 #母の認知症介護日記 256
連載タイトルPIC

アルツハイマー型認知症になった実母のことやアラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるマンガ連載。

著者PIC
ワフウフ
母の認知症介護日記/ワフウフ

これ、さっきの……。

母の認知症介護日記/ワフウフ

あーちゃんは、お店のあちこにあった同じ洋服たちを、ただただ褒めています。もちろん、すべて同じだなんて思ってもいないでしょう……。

母の認知症介護日記/ワフウフ

この日、あーちゃんのこのセリフ、軽く30回は聞きました……。忘れるのは、本当にあっという間なんですね。

父が、私たち姉妹の叔母にあたる実の妹のお見舞いに行ってから、もう丸2週間ほど経過しています。しかし、その後特にどうなったのか報告がないまま、生活費の請求メールだけが届いたのでした。その明細の中には、前回あーちゃんが「負担する必要はない」と突っぱねた税金までちゃっかり入っていて、なんだか違和感を覚えました。実家の洗面所で山盛りのおもらしパンツを見てしまったからなのか、認知症なのかと思ってしまうのです……。

そんなことは知らないあーちゃんは、お散歩中に駅ビルでセールが始まっているのを知っても「洋服はもういらない」と言いつつ、お店に吸い込まれていくなど、相変わらず言動と行動がちぐはぐです。店頭で「これステキねえ!」と言いながら手に取ったスカートを、店内でも見つけて「ステキね!」と言ったかと思えば、ラックに掛かっている同じスカートにも「ステキね!」と言っていて、本当にすぐに忘れてしまうのだと改めて思いました……。

ただ、それは何度見ても新鮮に「ステキ!」と思えるということでもあるので、一概に悪いことだとは思いません。しかし、セールの表示を見てお店に入ったのに、出てすぐまたセールをやっていることに驚くという辻褄の合わない行動には、思わず苦笑いしてしまいます……。認知症って、本当に不思議です。

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ついさっき手に取った洋服のことは忘れてしまうけれど、「セールはお得」だということや、セールをやる時期が決まっているということは忘れていないのが、なんとも不思議ですね……。何度も同じセリフを聞くのは負担が大きかったと思いますが、洋服を見てときめいたり、セールをやっていることに驚いたり、いろいろな感情を持つことがあーちゃんにとっていい刺激になっているといいですね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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