
そんな私に、医師はねぎらいの言葉をかけてくれたのでした。
長い待ち時間の末、整形外科を受診。痛がっていた原因は、第一腰椎の圧迫骨折であることが判明しました。義母の圧迫骨折は、これで3回目。1回目が第五腰椎、2回目が第二と第三腰椎です。医師からは、もうこの状態ではコルセットがつけられず、胃部圧迫もあって苦しいため、今後は注射と飲み薬で骨粗しょう症を予防するのがよいのではないかと言われました。
その話を聞いていた義母は、おもむろに肘で私をツンツン……。これは「断れ」の合図です。ここで指示に従わないと面倒なことになるので「内科にかかっているので、内科医と相談したいそうです」と代弁。それでも、医師は予防を勧めてくれたのですが……義母から再度の肘ツンツン攻撃に遭い、再度お断り。
医師も義母のことを思い、なんとか説得を試みてくれるものの、義母もゆずりません。婦人科で紹介状をもらっていたので、整形外科でも治療をしてもらえるかと期待しましたが、頑なに断るだけでした。結局、湿布だけもらって帰ってきました。まだ圧迫骨折をしていない第四腰椎も、いつ圧迫骨折してしまうかわかりません。そうなると、また整形外科で医師と同じやりとりをするのかと思うと、今から気が重いです……。
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義母の体のことを義母自身が決めることは間違っていないと思いますが、なかなか決めきれないのであれば、「治してあげたい」「少しでもラクに過ごしてほしい」と思う医師やまる子さんの意見を聞いてほしいものですね。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。