
長年勤めてきた職場で、年齢や経験を理由に雑務や新人対応を当然のように任されることが増えていました。いつものことだと流していましたが、ある日ついに「これは違う」と思う出来事が起きたのです。
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説明もない「丸投げ」にモヤッ
その日、部下が起こしたミスについて、上司は私に何の説明もなく「あなたが対応して」とだけ告げました。まるで当然のように任せられるその言い方に、胸の奥でモヤッとした感情が強く残りました。
これまで我慢して受け止めてきた雑務とは違い、今回は「ミスの指導」という、本来は上司が向き合うべきもの。踏み越えられた線を、はっきりと感じました。
静まり返った空気の中で伝えた本音
私は深呼吸をしてから、落ち着いて上司に向き合いました。
「ミスの指導は上司の責任です。サポートはしますが、丸投げされるのは納得できません」
言った瞬間、職場の空気がピンと張りつめました。それでも表情を変えず、言葉を選びながら自分の意思をまっすぐ伝えました。
ふと周囲を見ると、静かにうなづく同僚たちの姿が目に入りました。上司は少し戸惑ったような様子で「…そうだね、ありがとう」と言い、私の言葉を受け入れてくれました。
変わり始めた職場と自分の意識
あの日以来、業務の振り分けは明らかに改善されました。無理な丸投げが減り、職場全体の空気も落ち着いていきました。
それと同時に、私自身の意識も変わりました。「我慢すべきではない場面もある」ということを、身をもって理解したのです。
まとめ
今回の出来事を通して、遠慮や我慢で状況が良くなるとは限らないと気付きました。年齢や経験を理由に仕事が偏ることは少なくありませんが、自分の役割や限界を丁寧に伝えることで、相手との対話も生まれ、自分自身を守ることにもつながります。言葉を選びながらもしっかり意思を示す姿勢は、周囲からの信頼にもつながるのだと実感した体験でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:川田信子/50代女性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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