母「持ってるからいらない」たった今、追加で必要と言われたのに #母の認知症介護日記 260

母「持ってるからいらない」たった今、追加で必要と言われたのに #母の認知症介護日記 260
連載タイトルPIC

アルツハイマー型認知症になった実母のことやアラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるマンガ連載。

著者PIC
ワフウフ
母の認知症介護日記/ワフウフ

今、施設長から言われたばかりだけど……。

母の認知症介護日記/ワフウフ

なんと、あーちゃんは、たった今目の前で私と施設長が話していたことを忘れていたようでした。

母の認知症介護日記/ワフウフ

会話を終えて、30秒もたっていないのに……。過去一の速さに、ただただ驚くばかりです。

自分では、口紅を塗る以外のメイクはほとんどしなくなったあーちゃん。そこで、姉・なーにゃんが出かける前に眉毛を描いてあげたのですが……。なーにゃんが描いた太めの眉毛が気に入らないあーちゃんは、消したいと大騒ぎ。自前の眉毛がほとんどないため、描かないと眉毛なしの状態になりますが、太い眉よりは眉毛がないほうがいいみたいです。

また、別の日には「地味だけどステキね」と言いながら、あーちゃんがヒョウ柄のスカートを手に取っていました。ヒョウ柄は地味ではないだろうと私が言うと、どうやら「ヒョウ柄」という柄の名前を忘れてしまった様子。記憶はどんどんなくなっていくのに、眉毛といいアニマル柄といい、認知症になる前からの好みが変わらないのはなんだか不思議です。

さらに別の日。私があーちゃんの部屋にいるときに、ちょうど施設長さんが部屋にやってきて「洗濯ネットをもう1つ持ってきてもらえますか?」と言いました。「わかりました」と言ってドアを閉め、あーちゃんに「じゃあ、今日は洗濯ネットを買いに商店街に行こう」と言うと、「持ってるからいらないわよ」とあーちゃんは涼しい顔で答えました。施設長さんとの会話が終わってから、30秒もたっていないのですが……。過去一の速さで記憶がなくなっていて、ビックリしてしまいました。

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記憶がなくなっていても好みが変わらないのは、オシャレが大好きだったあーちゃんらしいと思いました。認知症が進行していても、こうやってあーちゃんらしさが垣間見える瞬間があるのは、うれしいですよね。でも、記憶力のほうはかなり落ちているようなので、施設での生活に影響がないか、少し心配です。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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母の認知症介護日記

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