
これはつらい。そりゃないよ、あーちゃん……。

もう、私は星になりました……。
オシャレして認知症を診てもらっている病院へ出かけた日は、施設長さんや施設のスタッフさんからも褒められて、あーちゃんはご機嫌でした。娘から見ても、80歳近いおばあちゃんにしては、なかなかイケていると思います。写真を撮っていても「どうして写真撮るの!?」なんて言いながら、ノリノリで撮らせてくれました(笑)。
この日、本当は施設での入浴日だったのですが、あーちゃんは病院に行ったため入れませんでした。次の入浴日は3日後。暑い日が続いているのでさすがにそれはキツいと思い、病院の帰りに姉・なーにゃんの家に寄ってお風呂に入らせてもらいました。その後、3人で施設へ。私たち姉妹は、あーちゃんを部屋に送り届けてから、いろいろと施設に相談するつもりでいたのですが……。
「ワフウフちゃんは、ここに来るのは初めてだったかしら?」とエレベーターを待っている間、あーちゃんからそんな言葉をかけられ、私は大ショック……。戸惑いながら「しょっちゅう来てるじゃん……」と絞り出すように言うと「なーにゃんちゃんはよく来てくれるけど……」と、首を傾げていたあーちゃん。なーにゃんもフォローしてくれたものの、私は心の中で「そりゃないよ、あーちゃん!」と叫んでいました。
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あーちゃんの記憶からは、ワフウフさんが面会に来ていたことが消えてしまっているようですね……。すべては認知症のせいだとわかっていても、家のことや仕事を調整しながらなんとか時間を作って施設に足を運んでいるのに……と、ワフウフさんはやり切れない気持ちになったと思います。こういった感情との向き合い方を見つけるのも、長い介護生活には必要なことですね。
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