
認めるわけにはいかないので、再度説得して飴を取り上げました。

見るからに落ち込んでいる姿はかわいそうですが、あーちゃんの体のことを考えると、仕方がないのです……。
あーちゃんは、私が面会に行くと「ここに来るのに1時間くらいかかるわよね? 忙しいのにしょっちゅう来てくれて悪いわね」と、何度も言います。認知症がだいぶ進んだ今の状態で、こういう気づかいができるのはすごいことだと思うのですが、正直なところその言葉よりも「しょっちゅう面会に行っている」ことを覚えていてくれたほうが、うれしいです……。
私が面会に行っていることを覚えていてもらえないなら、いっそ行かなくてもいいのかな……なんて思ったりもしましたが、そうしたら今度は「どちら様ですか?」と言われてしまう……!? 十分にあり得るし、リアルに想像できてしまうのが怖いので、やっぱり面会には今のペースで行こうと思います。
普段、あーちゃんには必要最低限の現金しか渡していません。しかし、何度説明してもそれが覚えられないようで、先日も私たちがコンビニでレジの列に並んでいたときも、飴を買うつもりでしれっと一緒に並び、お財布の中に現金が入っていないことに気付いて騒いでいました。糖尿病なので飴は我慢しなくてはいけないと言うと「塩飴だから……!」と必死に抵抗していましたが、没収。かわいそうだけれど、まだまだあーちゃんの人生は長いので、今の状態では「好きなものを食べて」とは言ってあげられないのです……。
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ワフウフさんが遠くから来ていることをわかっているのに、何度も来ているのを忘れてしまうのは不思議ですよね。認知症のせいだと頭では理解していても、面会に来ていること自体を忘れられるのはショックだと思います。このまま認知症が進行していくと、ワフウフさん姉妹のことも「どちら様?」と言うような日が本当に来てしまうかもしれないと考えると、胸が痛くなります……。
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