
その後も、2人は同じ話を繰り返して、楽しそうに笑っていました。

まあ、2人が楽しければ……それでいっか。頭を使うのは良いことなのでね。
いつものようにあーちゃんとお散歩していた姉が、あーちゃんのポシェットに見慣れないキーホルダーがついているのを見つけました。どうしたのかと聞いてみると、あーちゃんは「姉に買ってもらったんじゃないか」と自信なさそうに言いました。しかし、姉は買ってあげた記憶がなかったので「どこかから持ってきちゃった……?」と言うと「人のものを持ってきたりしないわよ!」と、ムキになって言い返してきたのです。
あーちゃんの記憶では、自分が「かわいいわね」と言ったところ、相手から「じゃあ、あげる」ともらったとのこと。果たして、それは記憶なのか作り話なのか……。そして、相手は一体誰なのか……。あーちゃん自身の問題行動よりも、他の人が関わっている可能性がある状況のほうが、ワフウフさん姉妹は気がかりです。
そんなあーちゃんですが、ある日姉が面会に行くと、施設のAさんと将棋を指していました。どうやらAさんが将棋を教えてくれているようで「頭を使えばボケ防止になると思ってね!」と、初めて将棋を指すあーちゃんもニコニコ。しかし「簡単なやり方の本がないかと思って、本屋に行ったのよ」と言っていて、姉の表情は一瞬で曇りました。あーちゃんはひとりで出かけられないのに、どうしてそんなふうに思っているのか……。まあ、2人とも楽しそうだし、頭を使うのは良いことだから、深く考えるのはやめようと思います。
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謎のキーホルダーは一体誰からのものかは気になってしまいますが、あーちゃんが大事にしている理由が「娘からもらったものだから」という理由だとしたら、なんとなく責めづらいですね……。真相はわからなくても、認知症が進行している段階でも、そうやって何かに対して感情が動いているとするなら、喜ぶべきことなのかもしれません。
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