
春先から、はっきりとは言えないものの、体のどこかに違和感があるような感覚が続いていました。痛みがあるわけでもなく、日常生活は送れていたため、「気のせいかもしれない」と、そのまま過ごしていたのです。しかし、その小さな違和感は、少しずつ私の生活に影を落とし始めました。
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何げない違和感から始まった異変
自宅のソファーでリクライニングしてくつろいでいたときのことです。左足が小刻みに震えているのに気付き、初めて「おかしい」と感じました。不安になり、近くの病院を受診すると、「単なる足の震えでしょう」と言われ、薬が処方されました。
ところが、何度通院しても症状は改善しませんでした。それでも深刻には考えず、日常を続けていたのですが、ある出来事が状況を一変させます。
止まれない足、繰り返した転倒
通院の帰り道、信号が変わりそうだったため、小走りで横断歩道を渡りました。渡りきったあと止まろうとした瞬間、足が自分の意思に反して動き続け、上半身が前に突っ込むようにして転倒してしまったのです。
その約2週間後、同じようなことが再び起こりました。歩道を歩いていた際、前を歩く2人連れの女性を追い越そうと小走りしたところ、また足が止まらなくなり、転んでしまいました。このときは、顔を十数針縫うけがを負い、精密検査の結果、別の医療機関を紹介されることになりました。
告げられた診断と、続く不調
紹介先で検査を受けた結果、「パーキンソン症候群(体を動かす働きを担う脳の機能に異常が生じることで、手足の震え、動作の遅さ、筋肉のこわばり、転びやすさなどが現れる状態の総称)で、おそらく進行性核上性麻痺(パーキンソン症候群に含まれる病気の1つで、転びやすい、体のバランスが取りにくい、目を動かしにくいといった症状が特徴)だろう」と説明を受けました。自分の意思とは関係なく足が止まらなくなる症状は、夏の終わりころに起きたのを最後に出ていませんが、体調が回復したわけではありません。
現在も、常に気だるさや頭の重さが続いています。朝は比較的調子が良くても、夕方になると頭が重くなり、ふらつくような感覚が現れます。それが半年以上、ほぼ毎日続いており、仕事にも影響が出ています。足の症状が出ていない日でも、頭の重さに耐えきれず、気持ちが沈みそうになることがあります。
足の震えは今では両足に現れ、寝入りばなにも起こるようになりました。もともと眠りが浅く、睡眠導入剤を服用していますが、それでも朝4時頃には目が覚めてしまいます。進行性核上性麻痺には、根本的な治療法が確立していないと聞き、先の見えない不安に押しつぶされそうになることもあります。
まとめ
今回の出来事を通して、体の不調は突然はっきりした形で現れるものばかりではなく、最初は「何となくおかしい」という小さな違和感から始まるのだと実感しました。原因がわからないまま症状が続き、転倒やけがを経て診断に至るまで、不安と戸惑いの連続でした。今も体の重さや眠れない夜と向き合いながら、これまで当たり前だった日常が、少しずつ変わっていく現実を受け止めようとしています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
著者:小山 春/60代男性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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