
50代に入ったころのことです。「まさか自分が」と思わずにはいられない出来事が起こりました。あのとき感じた胸のざわつきは、今でもはっきりと思い出せます。
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疲れだと思い込んでいた動悸
当時は仕事が立て込んでおり、忙しい日々が続いていました。以前より動悸や息切れを感じることが増えていましたが、「年齢のせいだろう」「疲れているだけ」と深く考えずに過ごしていました。
ある日、階段を上がっただけで胸がバクバクと暴れるように脈打ち、その場に座り込んでしまいました。鼓動が自分の体ではないように感じられ、不安がよぎりましたが、それでも「寝れば治る」と思い、その日は早めに休みました。
医師の真剣な表情
ところが翌朝になっても、脈はどこか不規則で、胸の違和感も続いていました。心配した家族に強く勧められ、しぶしぶ近隣の医療機関を受診しました。
心電図を確認した医師は、表情を引き締めて「すぐに専門科を受診してください」と言いました。その真剣な様子に、ようやく事の重大さを感じました。
紹介先の医療機関で精密検査を受け、告げられた診断は、心臓の上の部屋(心房)が不規則に細かく震えることで、脈がバラバラに乱れる不整脈の一種「心房細動(しんぼうさいどう)」でした。放置すると脳梗塞のリスクが高まると説明を受け、背筋が凍る思いがしました。
あのとき受診していなければ
幸い、早期の段階だったため、薬による治療と生活習慣の見直しで対応できるとのことでした。治療を始めて数週間で症状は落ち着き、今では定期的な通院と服薬で安定しています。
もしあのとき、家族の言葉を聞き流していたら……。そう考えると、今でもぞっとします。自分では「大したことはない」と思い込んでいた違和感が、実は見過ごしてはいけないサインだったのです。
まとめ
忙しさや年齢を理由に後回しにしていた自分を振り返るたび、あのときの不安と安堵がよみがえります。今は無理をせず、体の変化に目を向けるようになりました。あの経験は、私にとって忘れられない教訓です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
著者:中村さとみ/50代女性・パート
イラスト:おんたま
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
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