
そして、私に言われるまで、それに気付かず……。そんなことある!?
あーちゃんには私が面会に行っている記憶がほとんど残っていないようで、面会に行くたびに誰かと会うといちいち紹介しようとします。実際のところは5カ月近く通っているので、もちろん会う方も見慣れたみなさんです。でも、あーちゃんは張り切って紹介してくれるので、私も「母がいつもお世話になっています……」と合わせてあいさつをするしかありません。お相手の方も認知症ならお互い「はじめまして」で通用しますが、そうではない方だと曖昧な笑顔でやり過ごすしかなく、気をつかわせてしまうのが心苦しくもあります。
ちなみに、あーちゃんは仲良くしているわりにはお相手の名前がわからない……というか、覚えられないのですが、「大丈夫よ! 『あなた』っていえばいいのよ!」と開き直っていました。本当に大丈夫なのかと心配になりますが、仲良くしてくださる方がいるのはありがたいです。でも、もう紹介して回るのは正直やめてほしいです……。
先日、あーちゃんとウィンドウショッピングをしていたときの話。その日、あーちゃんはヒョウ柄のプリーツスカートをはいていました。そのスカートを買ったお店を再度訪れ、店内を見ていたのですが、しばらくしてあーちゃんが気に入ったらしいスカートを手に取って見ていることに気付きました。あーちゃんは「これステキじゃない?」と言って持っていたスカートを見せてくれたのですが……。なんと、それははいているスカートと同じスカート。買ったのを覚えていないならまだわかりますが、自分が今はいているスカートを手に取って気付かないって……すごくないですか?
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施設で仲良くしている方に娘を紹介したい! という気持ちはうれしいですが、数日前にあいさつしたばかりとなると、お互い気まずいですね……。でも、当たり障りのない対応をしてくださる気づかいができる方に囲まれていると思うと、娘としては安心できるのではないでしょうか。
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