家族が体調を崩したことで自宅での生活が困難になったT.S.さんのおばあさまは、車で通える距離の介護老人保健施設(老健)に入居され、自宅へ戻るためのリハビリを行っています。
老人保健施設で自宅復帰をめざしてリハビリを行いながら、今後の選択肢を検討しています
【プロフィール】
<入居者>祖母
<施設種類>介護老人保健施設(老健)
<入居年齢>80代以上
<介護度>要介護4
<入居期間>2019年7月~
<居住地域>北海道
<話を聞いたかた>孫
入居者との関係
母方の祖母にあたります。
医療的ケア・疾患、症状など
軽い認知症があり、家族や知り合いの顔と名前が思い出せないことがありますが、サポートする人がいれば自宅での生活も問題がありませんでした。
入居を決めた時期と理由
祖母は軽い認知症がある程度なので、サポートする家族がそばにいれば問題なく自宅で生活できました。
しかし、一緒に生活をしていた家族が緊急入院、24時間しっかりサポートできなくなったことから、現在入居している老人保健施設で預かってもらうことになりました。
自宅での介護に切り替えることを目的にリハビリを行いながら、自宅復帰または特別養護老人ホームへの移動を検討しています。
施設の探し方
できるだけ自宅から近い場所にある老人保健施設を希望、車で通える距離の施設を選択しました。
決め手となったのは、この施設の近くには、将来的な選択肢となる特別養護老人ホームがいくつかあること。また家族が会いに行きやすい距離だったことです。
緊急事態が起こったときにもすぐに駆けつけることができる場所だったことはとても助かりました。
定期的にバスが運行されているのも魅力のひとつです。
入居の手続き、ステップ
祖母がインフルエンザの症状を訴えたことと同居していた家族の体調不良が重なり、介護サポートができる人が自宅にいなくなってしまい、一時的に医療機関に入院しました。
ただ体調が戻ると入院を続けることができなかったので、医療機関のソーシャルワーカーに相談、現在入居している老人保健施設を紹介してもらいました。
入居して良かったこと
施設のスタッフは非常に丁寧な対応をしてくださるかたが多く、祖母を安心して任せることができました。
食事や入浴などの基本的な生活のサポートはもちろん、定期的に季節のイベントなどを行って入居者を楽しませる試みをとっているため、祖母も楽しそうにしていることがありがたかったです。
相談したいことがあれば、施設のソーシャルワーカーさんと連絡を取れる環境にあることも助かりました。
入居して大変だったこと
特別に大変だったということはほとんどありませんした。
ただ初めて介護施設への入居の手続きを行ったので、どのような手続きをとればいいのか全く知識をもっておらず、非常にあせった記憶はあります。
しかし、入居時にきちんと説明をしてもらえたので、最低限の手続き以外は全ておまかせしています。
ただ洗濯物は自宅で洗う必要があるので、定期的に回収して洗濯する手間はあります。ただ、そこまで大変ではありませんでした。
入居を検討しているかたへのアドバイス
今回入居したのはリハビリが目的で、自宅での生活をめざすサポートをしてもらう老人保健施設のため、一時的な利用が基本です。
そのためには、今後どのような高齢者施設を利用するべきか、きちんと相談できるソーシャルワーカーがいる施設を選ぶことが大切だと実感しました。
もし身近に介護施設を利用している方がいれば、どのような手続きを行ったかなど、聞いてみることをおすすめします。
※入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。
★老人保健施設(老健)について詳しく知りたいかたは、こちらをご覧ください。