おばあさまが施設への入居を検討し始めるのと同時に自宅の売却を検討。入居前に売却が完了したことで、費用面で苦しむことはなかったと話すM.K.さん。施設へ入居する予定があれば、元気なうちに身辺を整理しておくことが大切だとアドバイスしてくれました。
自宅を売却してシニアマンション へ
【体験者プロフィール】
<入居者>祖母
<施設種類>シニア向け分譲マンション
<居住地域>東京都
<入居年齢>80代以上
<介護度>自立
<入居期間>2019年11月〜
<話を聞いたかた>孫
※ 体験談は、利用者の入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。
入居者との関係
祖母です。
入居を決めた時期と理由
一人暮らしをしている祖母の健康状態が心配になり、両親が入居させることを決断。
祖母自身も、一人暮らしを寂しく思っていたところだったので、タイミングもよく喜んで入居してくれたようです。
祖父が生きていれば入居は考えなかったと思いますが、一人暮らしにはピッタリの物件だったようで、毎日楽しいと現在は喜んでいます。
特に卓球できる施設があるようで、そこに毎日のように通って足腰の維持を目指していると聞いています。
施設の探し方
両親がいろいろな施設のパンフレットを取り寄せて、最初は祖母は交えずに自宅で確認していました。
私はインターネットを使って確認し、良さそうな施設があれば不動産会社の情報を両親に渡していました。
最終的には、3つの施設に絞り、祖母本人の希望を聞いて決めたようです。
支援できる予算や場所(両親が遊びに行きやすい場所かどうか)の関係で選んだので候補の施設も多くなく、祖母も迷うことなく決めるられたようです。
入居の手続き
祖母を連れて、入居したマンションの内見に3回行きました。
また、そのほかの施設にも何度か行ってみたようです。
最終的には、部屋の雰囲気よりもその施設の対応や、オリエンテーション施設の充実さが決め手となったようです。
また施設を探し始めたことをきっかけに、自宅の売却も検討していたので、早急に準備を始めました。
幸い施設に入る前に売却が完了したので、費用面で苦しむこともなく、ストレスなく引っ越すことができたようです。
入居して良かったこと
とにかく本人が毎日楽しく明るく過ごしてくれている事が一番うれしいですが、両親があまり世話をしに通ったりする負担がなくなったことも私にとってはありがたい変化です。
両親が祖母の介護をすることになれば、いわゆる老老介護状態に陥りそうな年齢で、父母の身体の心配もあったので、この変化は明るい兆しでした。
また今までは老人ホームなどにとても批判的だった父母も、祖母の生活をみて、自分たちも後々は施設に入るのも良いかもとおもいはじめたようです。
入居して大変だったこと
最近はコロナの影響があり、あまり訪問することはできなくなってしまった点がとても残念です。
入居したばかりでしたので、もっと気軽に遊びに行ける予定だったのが、中の様子があまりわからなくなってしまいとても大変です。
あとは、家を売却し片付けやリフォームなどを私たちがやらなければならなかったので、何を捨ててよいのか取っておけばよいのかなどの判断が付かずかなり大変でした。
施設へ入居する予定があるのであれば、自由に体が動かなくなってしまう前に、身辺を整理しておくことはとても大切だと思います。
入居を検討しているかたへのアドバイス
特に高齢化が進んでいる現在では、介護施設へ入居して家族への負担を減らすことはとても大切なことだと思います。
それによって、負担をかけることなく適切な関係で家族との絆を強めることができますし、本人も安心して生活できるからです。
祖母を見ていて思うことは、同じ年代の人が周りにいるということは、悩みを共有したり助け合ったりするとても心強い環境なのだと思います。特に伴侶に先立たれたかたなどの場合は、話し相手がいるだけでも生活のハリは断然違ってくるのだと思います。
<参考>入居時にかかった費用と月々かかる費用
<目安>編集部調べ
●販売価格(2021年12月現在)
1LDK 2,998万円〜
●その他、管理費、修繕積立金(月額)、修繕積立基金、管理準備金、食費など別途