「たくさんの特別養護老人ホームをどう比較したら良いのかわからなかった。特養に特化した比較サイトがあればいいのに」と、お母さまの入所先を探すなかで感じたS .M.さん。仕事の合間にネットでホームを検索しましたが、希望の条件を全て満たす特別養護老人ホームは人気が高いので、すぐに入居するのは難しく、また手続きが複雑だったといいます。
希望の特養を探すのがひと苦労。見つけても人気が高くすぐに入居できなかった<特別養護老人ホーム>【介護施設探しの体験談】
【体験者プロフィール】
<入居者>母
<施設種類>特別養護老人ホーム
<居住地域>神奈川県
<入居年齢>80代以上
<介護度>要介護2
<入居期間>2020年3月~
<話を聞いたかた>長女
※ 体験談は、利用者の入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。
入居者との関係
母です。
入居を決めた時期と理由
特養に入居する前は週に2回デイサービスを利用していたのですが、80代中盤から足腰がかなり弱くなってしまい、デイサービスに通うのもかなり大変な状態になりました。
24時間体制で介護するためには私が一緒に住むしか方法がなかったのですが、私にも家族がいますし、母も「娘にあまり面倒をかけたくない」と思っているようなので、特別養護老人ホームへの入居の検討を始めました。
最終的には「動けなくなる前に入居したい」という本人の強い意思がありました。
施設の探し方
どのように施設を探したら良いのかまったくわからない状態でしたので、介護の仕事をしている知り合いに聞いたり、インターネットで検索をしたりして探しました。
特別養護老人ホームの数は非常に多く、正直に言ってどこをどう比較すれば良いのかわかりませんでした。母の場合は家族や親戚が通いやすい場所を優先しました。
日本は超高齢化社会なので、特別養護老人ホームを比較するサイトや良いところや悪いところを一目でチェックできるサイトがあると便利だなと思いました。
入居の手続き
母が特別養護老人ホームに入居するための手続きや準備は全て私が行いました。
実際にやってみて一番感じたのは「とても時間がかかる」ということです。
まずは母の希望条件を明確にして、次に情報収集を開始しました。
しかし、条件を全て満たす特別養護老人ホームは人気が高く、すぐに入居するのは難しかったです。全部で10カ所くらいの候補を挙げて、特に気になる特別養護老人ホームを見学し、気に入ったホームに申し込みをしました。
入居して良かったこと
入居して良かったことは、元気で優しいスタッフさんに囲まれているところです。
一部の特別養護老人ホームの良くない噂やニュースなどで嫌な事件を耳にするたびに、自分の親がこのような扱いを受けたら嫌だなと思っていましたが、そんな心配はなさそうです。スタッフ同士の仲も良さそうですし、イベントなども定期的に開催しているので入居者同士の関係も良いと思います。
入居して大変だったこと
大変な点は特にありません。
強いてあげるなら、入居までのステップがとても大変だったこと。
条件を全て満たす特別養護老人ホームは人気が高いので、すぐに入居するのが難しく、とても時間がかかりました。私は仕事をしながらいろいろ準備を進めていたので、1カ月間くらいは気が休まるときがありませんでした。
経験して思うのは情報収集と手続きがかなり大変だということです。もっと簡単に情報収集できて、手続きができれば楽だと思います。
入居を検討しているかたへのアドバイス
見学することでわかることもたくさんあるので、大変でも絶対に見学した方が良いと思います。
スピーディーに決まることもあれば、まったく決まらないこともあるので、早め早めに行動することをお勧めします。
また、タイミングも結構重要なので、上手くいかなくてもイライラしてはいけません。なかなか空きがなかったり、希望条件を満たす施設が見つからなかったりすることもありますが、あきらめず、地道に探すことが重要です。
妥協して決めると後で後悔するので、納得するまで探すことをおすすめします。
<参考>入居時にかかった費用と月々かかる費用
要介護度に応じた介護サービス費以外に、食費(1日1,702円)、居室費(1日855円)、日常生活費が加算されます。
情報元:介護事業所・生活関連情報検索(厚生労働省)