家族が面会に通いやすいこと、そしておばあさまの持病である間質性肺炎を悪化させないように、空気のきれいな場所にあることを条件に施設を選んだS.R.さん。明るい性格のおばあさまはすぐに他の入居者とも仲良くなりましたが、トラブルを起こすことも。施設からの連絡は良きにつけ悪しきにつけ、おじいさまやおかあさまを精神的に追い詰めていたようにも感じたそうです。
後悔することのないように、面会に頻繁に訪れることをおすすめ<介護付き有料老人ホーム>【介護施設探しの体験談】
【体験者プロフィール】
<入居者>祖母
<施設種類>介護付き有料老人ホーム
<居住地域>京都府
<入居年齢>80代以上
<介護度>要介護2
<入居期間>2019年5月~2022年9月
<話を聞いたかた>孫
※ 体験談は、利用者の入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。
入居者との関係
祖母です。
入居を決めた時期と理由
間質性肺炎に加え足の状態も悪く、一人で歩くことが困難になっていました。
また、同居の祖父も高齢であり、祖母を支えながら生活をするのが非常に難しい状態になっていたこともあります。このままでは夫婦2人がどちらも倒れてしまうという状況となり、祖母の入居を決断しました。
自宅で作る料理や買ってきた料理を祖母が食べない状態になっていたのも大きいです。介護施設では専門の料理を食べることができるので、食欲が戻るかもしれないと考えました。
施設の探し方
主にインターネットで探しました。
祖父が面会に訪れやすい立地にあること、柔軟なケアが行えることが条件でした。
祖母は間質性肺炎を患っていたので、治療を行ってもらえる施設であることも条件でした。
合わせて祖父とは別々に住んでいる母(長女)も気軽に面会に行ける距離で見つけることを意識していたのを覚えています。
また、肺炎を悪化させないようにするため、空気がきれいな場所の方が良いだろうとも考えました。
入居の手続き
祖父と祖母が2人で暮らしていくことがだんだん難しくなっていきました。ただし、祖父はなるべく自分で何とかしたいと考えていたのが実際のところです。
しかし、祖父も持病が徐々に悪化していき、心身のいずれも苦しい状況が続きました。
そこで、母が祖父を説得し、入居が決まったのが実際のところです。
祖父は祖母をなるべく良い環境で暮らさせたいと考えていたので、多少月額の利用料が高くても優れた環境になっているところに入居することになりました。
入居して良かったこと
入居前はなかった食欲も、入居してから徐々に戻っていきました。
祖母は元々明るい性格だったので、介護施設の他の入居者ともすぐに仲良くなりました。
入居前は友達と話したりすることも減っていましたが、入居することで再びいろいろなかたと話せるようになったことが最大のメリットだと思います。
祖父や我々が面会に訪れたときの様子も良く、間質性肺炎の状態も一時的には良くなりました。
施設のイベントなども楽しんでいたように思います。
入居して大変だったこと
入居者とのトラブルが起こったこともあります。祖母はこうだと思ったことは貫くタイプであり、それが高齢による勘違いとも重なって何度かトラブルが起こりました。
また晩年は食欲がかなりなくなっていたので、施設の料理であっても食べることが減り、最後まで食欲を完全に回復させることはできませんでした。
何かある度に介護施設側からは連絡が来ることはありがたかったのですが、その連絡によって祖父や母が精神的に追い詰められていた部分もあります。
入居を検討しているかたへのアドバイス
介護施設は入居者の持病に合わせて選ぶことが重要です。
祖母の場合には間質性肺炎だったので、できる限り空気のきれいなところを選びました。また、室内では常に空気清浄機を稼働させ、なるべく快適な環境を維持していたことも、プラスの影響が出ていたように感じます。
介護施設のかたにはいつでもつながる連絡先を伝え、ちょっとしたことでも連絡してもらうことが大切です。
また後悔をすることのないように面会に頻繁に訪れることもおすすめします。
<参考>入居時にかかった費用と月々かかる費用
■入居一時金 なし
■月額利用料 210,310円
編集部調べ