不思議なことに、レジの支払いは小銭もちゃんと出せるあーちゃん。
そして、日にちの理解は難しくても、時間はわかります。
同じ数字を扱う行動も、理解の差が激し過ぎて、一体脳の中では何が起きているのか……。謎です。
新しい病院へ行った帰り、姉とあーちゃんと3人でランチに行きました。あまり選択肢がなく、チェーン店の定食屋さんに入ったところ、そのお店の注文はタッチパネル式でした。「こういうのが増えているの? 私、全然やり方がわからないわ!」と、注文する様子を見ていたあーちゃん。しかし、数分後……。「お料理頼んだ?」と聞いてきたので、タッチパネルで頼んだと伝えたところ「そうね! 私こんなのやり方がわからないわ」と納得した様子でした。
それから、今後のスケジュールを確認していたところ……あーちゃんが突然店員さんの呼び出しボタンを押したので、どうしたのか聞くと「注文してないから……」と不安そう。結局、何度も注文をしていないからと店員さんを呼び、そのたびにタッチパネルで注文したことを伝えるということを繰り返しました。タッチパネルで注文するということ自体、あーちゃんには理解が難しいのかもしれません。
タッチパネルの注文には大混乱していた様子のあーちゃんですが、不思議なことにレジでの支払いは問題なく小銭も出せます。「長谷川式認知症スケール」のテストでは数字系のテストがボロボロだったので、数字に関する理解が難しくなっていると思いきや、逆算や引き算はできなくてもレジでの支払いはできて、日にちがわからなくても時間はわかる……と、なんとも不思議な状態になっています。一体あーちゃんの脳は、どうなっているのか……? 認知症って謎が多すぎます。
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最近は、注文のミスや人手を減らすために、タッチパネルやスマホで注文をするお店も増えてきましたよね。メニューが写真で表示されるので、わかりやすいと思っていたのですが、そもそもタッチパネルやスマホが注文するツールとして認識していなければ、混乱の原因にもなるのですね……。とはいえ、いつもと違った場所で食事や買い物を楽しむのも、大切なのかもしれません。
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