やっぱり、いくら失望したからといっても、こんな状態のあーちゃんから手を引くなんて無理です。
私たちが何度強く言ったところで、あーちゃんには届かず……。あーちゃんの財産を狙う父とともに、銀行関係のあらゆる手続きに回っていました。認知症になる前、あーちゃんは父には一銭も渡したくないと言っていて、その意思を守るべく私たち姉妹はあーちゃんを支えてきたつもりです。病気のせいとはいえ、それを自らダメにしてしまうあーちゃんに、私はひどく失望してしまいました。
ちなみに、ウィッグを新調したこともすっかり忘れたらしく、姉のもとには「ウィッグが見つかった」といったメールが届いていました。結果として、あーちゃんが前向きに出掛けられるのなら、それが一番ですが。
そして迎えた病院の日。今日は糖尿病の診察の日です。あーちゃんに失望しつつ、同情心も湧き出ていて、複雑な気持ちで付き添いに向かったのですが、この日もまだまだ不穏な空気を漂わせていたあーちゃん。翌日に認知症の病院に行く予定となっているので、今日は診察だけで薬はもらわないのですが、それが理解できずに何度説明しても「薬がない!」と繰り返します。こんな状態で手を引くなんて……さすがに無理!
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姉妹で時間をやりくりしながら、病院の付き添いや貴重品の管理をしてきたワフウフさん姉妹にとって、あーちゃんが夫婦で連れ立っていろいろなところへ行くのを見るのは複雑な気持ちになってしまいますよね。あーちゃんに悪気はなく、隠そうともしていないのもつらいところです。介護は先が見えない闘いでもあるので、自分なりにこういったプチストレスとの向き合い方を見つけておくのも大事なのかもしれません。
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