時効だから話せる、ちょっと信じられないかもしれない会社での体験談です。
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不正なお金が動いていた…
私がかつて勤めていた会社では、「預かり金」という名目で不正なお金が保管されていました。二重帳簿のようなかたちで、責任者の指示のもと、日常的におこなわれていたのです。まるで会社の秘密の隠し口座みたいでした。
ある日、国税の査察が入りました。会社の不正が明るみに出るかと思いきや、当時の社長と私の所属していた事業部の部長が驚くべき行動に出ました。なんと、不正のすべてを部下のせいにしようと画策し始めたのです。
社員のミスにすり替えた!?
「預かり金」の不正は、課長や副課長が独断でおこなったことにして、数人の営業社員に責任を負わせました。会社ぐるみでおこなわれていた不正を、数人の社員のミスにすり替えようとしたのです。
結果、会社は重加算税を少し取られただけで、マスコミには知られずに済み、会社は生き残りました。しかし、指示に従っただけの数人の社員が会社を去ることになったのです。まるでトカゲのしっぽ切りです。
理不尽なことはたくさんあると痛感
私はその数年後に会社を辞めました。驚くべきことに、不正を主導した社長と事業部長は子会社の社長に就任し、今もなお経営に携わっているそうです。まるでゾンビのように……。
この経験を通して、世の中には理不尽なことがたくさんあると痛感しました。会社ぐるみの不正が、一部の社員の責任にされてしまう。こんなことが現実に起こりうるんだと、身をもって知りました。
おそらく、これは氷山の一角でしょう。政治家の不正がニュースになりますが、一般企業でも似たようなことが起こっているのかもしれません。この経験は、私にとって世の中の現実を学ぶ、貴重な機会となりました。
まとめ
今は、あの会社にいない自分を幸運に思っています。理不尽な出来事に巻き込まれずに、穏やかな日々を送れることに感謝しています。あの経験があったからこそ、今の幸せをより強く感じられるのかもしれません。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:山田太郎/50代男性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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